風邪(かぜ)
風邪(かぜ)【概要】
風邪とは、鼻、口内、のど(咽頭・喉頭)、気管支を総称する「上気道」に急性の炎症を起こすことをいう。
のどが腫れて痛む、鼻水が出る、熱っぽい、咳やくしゃみが出る、頭痛や悪寒など、おなじみの症状の病気である。
原因は主にウイルスへの感染。風邪ウイスルには数種あり、咽頭炎ならアデノウイルス、鼻水・鼻づまりならライノウイルスというように、症状の現れ方で診断されることが多い。
風邪ウイルスは、ほとんどが飛沫感染(空気中に飛び散ったウイルスに感染する)である。過労、体が冷えて抵抗力が衰えているとき、乾燥した空気でのどや鼻の粘膜が傷ついたりすると、体がウイルスの侵入を許してしまう。
古くから「風邪は万病のもと」といわれてきたとおり、風邪を放っておくとさまざまな病気に進行する可能性がある。もともと人間は多くの菌にさらされている。
菌の侵入を最初に防ぐのは、皮膚や粘膜(のど・鼻など)で、次に血液中などにある食細胞が立ち向かう。そこでも食い止められないと、最後に登場するのが抗体(タンパク質)やリンパ球と呼ばれる白血球である。
この一連の流れを免疫機能と呼ぶが、風邪をひいて菌に対する抵抗力がなくなると、もともとあった慢性疾患が悪化したり、気管支炎から肺炎など、命に関わる疾病へと移行する危険がある。
風邪予防・改善について
風邪の予防にはビタミンA、C、亜鉛、乳酸菌などが有効だ。
粘膜や血管などを丈夫にして、普段から免疫力を高めておこう。
風邪をひいてしまったら、抗菌・抗ウイルス作用のあるウコン、カテキン、ニンニクなどを体調に合わせて追加するとよいだろう。
風邪の症状を改善するハーブとして、ユキナセアもよく知られている。ただし、サプリメントは症状への対処というよりも、予防向きであることを覚えておこう。
強力なウイルスによって毎年流行するインフルエンザには予防注射があるが、どのタイプが流行するのか予測できない点に注意したい。
紅茶でうがいするのはインフルエンザ予防に効果的。
風邪を予防する食べ物
風邪は特定の原因があるわけではないので、「風邪予防に効く食べ物」とは基本的に「免疫力を高める食べ物」と「殺菌・抗菌性のある食べ物」もしくは「体を温める食べ物」ということになります。
また、多くの場合、あくまで風邪を予防する効能であり、風邪を治すことはあまり期待できません。勿論、風邪を治すのに役立つことはありますが、食べ物は胃に負担をかけると治りが遅くなることがあるので注意が必要です。
風邪予防に効果的な食べ物には次のような食物があります。
●にんにく
殺菌力があるためウィルスや雑菌の侵入を軽減します。また、血行を良くする働きがあるため体を温め、免疫力を高めます。
●卵
ビタミン、ミネラル、たんぱく質がバランス良く含まれているので風邪に強い健康な体を作ります。
●ヨーグルト
乳酸菌によって腸内の免疫力を高めます。人間の免疫力の60%は腸にあるので、腸の免疫力を高めることは風邪予防に非常に効果的です。
この三つは本当に風邪予防に良く効きます。
風邪(かぜ)に効果があると思われる食品成分
風邪(かぜ)に効果があると思われる健康成分には以下のようなものがあります。