気管支喘息

気管支喘息【概要】

気管支喘息とは呼吸か困難になる病気。
気管支喘息はストレスと大きな関係があると考えられている。
気管支喘息の改善は栄養を考慮しながらアレルゲン除去を図る。

気管支喘息とはアレルギー反応やストレスが原因で発作的に気管支の内腔が狭くなり、空気の流通が妨げられ、呼吸が困難になる病気です。

気管支喘息の症状

ヒューヒューゼイゼイという暗嶋がみられ、喘鳴がある呼吸困難を喘息発作と呼びます。気管支喘息の発作時には苦しくて寝ていられず、起き上がってあえぐような呼吸をし、重症になると意識が混濁することもあります。

気管支喘息の発作は自然に治まったり、治療によって数時間で軽快しますが、適切な治療がなされないと死亡する場合もあります。

気管支喘息の原因

気管支喘息患者の約半数は10歳以下で発症しています。成因はひとつではありませんが、家族のアレルギー性疾患の病歴が原因になっている場合もあり、一般的には情緒的ストレスに対して強い反応をおこすといわれます。

アレルゲンがあり、基本の食品（牛乳、鶏卵、大豆など）がアレルゲンになっている場合も多くみられます。また、抗生物質や多くの加工食品に使用されている食品添加物がアレルゲンとなる場合もあります。

気管支喘息の治療・改善

気管支喘息の治療はステロイド剤が基本となりますが、生活習慣の中で改善を図ることが根本的な解決につながります。

気管支喘息の改善方法としては、ストレスや心配、悩みなどをコントロールするように努め、アレルゲンとなっている食品と物質を除き、免疫システムを強化していくことが大切です。

難治性喘息でEPAが著しい効果を示したという報告があります。また、魚油は気道の炎症を調整、またタウリンは気道の収縮を抑制するという報告があります。空気の汚染などによる気管支喘息にグルタチオンが有効という報告もあります。

気管支ぜんそくの食生活では、アレルゲンとなる食品を除去することが重要ですが、アレルゲンの品数が多い場合には栄養不足が心配です。特に子どもの場合は成長・発達に支障をきたしかねません。

アレルゲとなりやすい牛乳、鶏卵、肉類は加熱することで抗原性が低下するので、アレルゲンであっても加熱調理したものを少量ずつ間隔をおいて交互に摂取し、過敏性をやわらげていきます。

ヒスタミンを含む食品（鮮度の落ちたワイン、チーズ、魚介類など）、コリンを含む食品（たけのこ、やまいも、そば、栗など）、ヒスタミンとコリンを多く含む食品（なす、ほうれんそうなど）は、ぜんそく発作を誘発することがあるので避けたほうがよいでしょう。

香辛料は気道を刺激して発作を誘発することがあります。またアレルゲンとしての作用をもつこともあります。

食べすぎると胃がふくらみ、横隔膜を押し上げ、息苦しくなって気管支喘息の発作を誘発することがあります。過食は極力避けたほうがよいでしょう。