そば(蕎麦)
そば(蕎麦)【概要】
そば(蕎麦)と言えば麺の蕎麦切りを思い浮かべると思いますが、蕎麦切りが始まったのは江戸時代からで、それ以前は飯や粥にして食べていたと言われます。尚、そば(蕎麦)の食用が始まった奈良時代頃と考えられています。
そば(蕎麦)に含まれる有効成分と効能・効果
そば(蕎麦)が含む有効な栄養成分の中で、もっとも代表的なものがルチンである。ルチンはそば(蕎麦)のほかジャガイモの花などにも含まれるビタミン様物質で、ビタミンPや柑橘類の色素であるフラボン類と合わせてフラボノイド化合物と総称されることもある。
フラボノイド化合物はビタミンCの吸収を助け、毛細血管や血管壁を強化することで高血圧や動脈硬化、出血性疾患に有効とされている。また、ルチンには血圧降下作用があることもわかってきており、ビタミンCによる効果を高めるとともに、ルチン自体も効果をもたらすという仕組みです。
ルチンはビタミンCを助けるので、コラーゲンの合成を促進し、血管を強くしてくれる。また、ビタミンCの吸収率を高め、同時に酸化を防いで効力を増強させる。
さらに、毛細血管は栄養素や酸素を交換するため、ある程度の透過性を保持しなければならないが、ルチンはこの透過性が過剰になるのを防いで、栄養分が出てしまったり、逆に病原菌が侵入するのを防ぐ働きもする。
そば屋でざるそばなどを注文すると、最後に「そば湯」がでてくる。そば湯に溶け出したルチンなどの有効成分があることを日本人が体験的に知っていた証ともいえる。
人は体が弱ったと感じると「食べたくなる食物」があるらしい。そば(蕎麦)にはトリプトファン、スレオニン、リジンなど必須アミノ酸も豊富に含まれているから、昼食時にそば崖が中高年のサラリーマンでいっぱいになるのも故なきことではないのです。
夜遅くまでの酒のつきあいや、過酷な営業活動などを強いられてきた企業戦士たちの、体が欲してしまう昼食が、そば(蕎麦)なのかもしれない。
そば(蕎麦)の注意点
ルチンはそば(蕎麦)は茹でるときに成分がそば湯に溶け出してしまうので、できるだけそば湯を飲むようにしましょう。ただし、そば(蕎麦)のつゆは塩分が多いのでそば湯のように飲んではいけません。
そば(蕎麦)に含まれる健康成分
そば(蕎麦)に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。