里芋(さといも)
里芋(さといも)【概要】
里芋(さといも)はスリランカが原産とされ、縄文時代に中国か南方からもたらされて」、主食とされたと言われます。現在は芋といえばさつまいもをさしますが、昔は里芋(さといも)を指したもので大事な食糧のひとつです。里芋(さといも)の名前の由来は山にできる山のいもに対し、里にできる芋というところから里芋(さといも)という名で呼ばれています。
里芋(さといも)は糖質、カリウムを多く含み主成分はでんぷんで、その他ガラクタンやデキストリンを含みます。里芋(さといも)はいも類の中では低エネルギーです。里芋(さといも)はよく締まって形がよく、皮が薄くて乾きすぎていないものが良品です。里芋(さといも)は煮締め、含め煮、田楽、けんちん汁などに用いられます。
里芋(さといも)の塊根(芋)は、主にでんぷんで、ほかにシュウ酸カルシウムが含まれており皮を剥いた時に手が痒くなる原因でもあります。また里芋(さといも)の粘液質はガラクタンとムチンによるものです。里芋(さといも)に含まれるガラクタンとムチンは整腸作用があり胃や腸の内壁を保護して消化を促進します。
さらに里芋(さといも)に含まれるガラクタンは脳細胞を活性化させる効果があり、認知症予防や老化防止の効果があると言われている。一方、里芋(さといも)に含まれるムチンには胃腸だけでなく喉や鼻の粘膜を保護し、肝臓を強化する働きがあるため免疫力強化に役立ち風邪をひきにくくすると言われます。
近年里芋(さといも)にはジガラクトシルジアシルグリセロールという成分が発見された。この里芋(さといも)に含まれるジガラクトシルジアシルグリセロールはコレステロールの生成を抑えて高脂血症の改善や予防に効果を発揮すると言われている。里芋(さといも)に含まれるジガラクトシルジアシルグリセロールは枝豆やセリ、菊などに含まれているがサトイモの効果は他の10倍以上だと言われている。
また、昔は里芋(さといも)の性質を利用して芋湿布が作られていました。里芋(さといも)で作る芋湿布は生の里芋(さといも)をすりおろし、小麦粉と酢(ヒネショウガの汁でもよい)を混ぜて、うち身、ねんざ、神経痛、リウマチなどにはり、乾いたら1日2~3回とりかえると、はれや痛みが早く治ります。
里芋(さといも)に含まれる健康成分
里芋(さといも)に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。