柚子(ユズ)
柚子(ユズ)【概要】
柚子(ユズ)は寒さや病害虫に最も強く、北海道を除く全国各地で栽培されている柑橘類です。柚子(ユズ)は別名オニタチバナとも言います。柚子(ユズ)の原産は中国長江(揚子江)周辺。日本への渡来時期は不明だが、飛鳥か奈良時代に朝鮮半島から伝わったとされます。柚子(ユズ)の出荷時期は黄ユズが冬、青ユズが春から夏です。
柚子(ユズ)はほどよい酸味と独特のさわやかな芳香が魅力です。初夏に出回る柚子(ユズ)は青く、秋以降には黄色く熟した柚子(ユズ)が出回ります。
柚子(ユズ)は果皮、果汁ともに料理を引き立たせる調味料や薬味として使われています。柚子(ユズ)は果肉より果皮のほうが栄養価が高く、カルシウムは2倍、ビタミンCは4倍近くも含みます。カルシウムは骨と歯を丈夫にし、骨粗しょう症の予防になります。豊富なビタミンCは美肌を保ち、ひびやあかぎれの予防にも有効です。柚子(ユズ)の果皮に多く含まれる特有の香りは精油成分リモネンで、自律神経に作用し、リラックス効果のあることが知られています。入浴のとき、生の柚子(ユズ)はを風呂に入れると、心身の疲労回復に役立ちます。
[柚子(ユズ)の選び方のポイント]
柚子(ユズ)の果皮はデリケートです。柚子(ユズ)の果皮は傷がついたり、黒ずんだりしやすいので、よく見てきれいなものを選ぶのが良いです。
[柚子(ユズ)の保存方法]
柚子(ユズ)は果皮を傷めないように、ラップなどで包んで冷蔵庫で保存するのが良いです。
[柚子(ユズ)の種類と仲間]
●無核柚子(ユズ)
変種の1つで、種子をもちません。
●紅ユズ
変種の1つ。果実が赤色をしているのが特徴です。
[柚子(ユズ)の主な栄養素(可食部100g当たり)]
・カリウム・・・140mg
・カルシウム・・・41mg
・β-カロテン・・・240μg(レチノール当量40μg)
・ビタミンE・・・3.4mg
・ビタミンC・・・150mg
エネルギー:59kcal(100g当たり)
[柚子(ユズ)の主な生理機能成分(推定機能)]
●フラボノイド(抗酸化、抗ガン)
色素成分で、ポリフェノールの一種です。抗酸化作用があり、ガンを予防し、老化を防止する効果が期待できます。動脈硬化、高血圧、脳卒中を予防。利用作用もあります。
●テルペン(自律神経調節)
芳香成分。神経の興奮を鎮め、ストレスを解消します。
●食物繊維(整腸、抗ガン、循環器疾患抑制)
腸内の善玉菌を活性化します。便の量を増やし、腸内環境を整えます。コレステロールを排出し動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病、ガンを予防する効果が期待できます。
[柚子(ユズ)の期待される効果・効能]
ガン抑制 リラックス効果 疲労回復 高血圧予防 動脈硬化予防 利尿促進
柚子(ユズ)に含まれる健康成分
柚子(ユズ)に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。