ドリアン
ドリアン【概要】
ドリアンはクリーミーで濃厚かつ上品な甘味があり、果物の王様と呼ばれる果物です。ドリアンの原産地はマレー半島、東インドです。ドリアンの名前の由来は、duriというマレー語で、「トゲのあるもの」を意味します。
現在、ドリアンはマレーシア、インドネシア、タイなどの東南アジアで盛んに栽培されています。ドリアンの生産量はタイが1位で、圧倒的に多い。ドリアンの旬は2~11月です。
ドリアンにはビタミンA・ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンEをバランスよく含み、栄養価が高い果物です。ビタミンB群のなかでは、ナイアシンが特に豊富です。ナイアシンはエネルギー代謝を活発にし皮膚を健康に保つほか、インスリンの合成に働くため、糖尿病予防にも有効です。その他ドリアンには骨の生成を促すマンガンや、カリウム、銅などのミネラルも多く含みます。
ドリアンの独特に強い匂いには、発ガン物質を解毒する働きがあると言われているインドール誘導体が含まれています。ドリアンの匂いや味にクセがあるので好みは分かれるが、一度食べるとやみつきになる人も多いといいます。
[ドリアンの選び方のポイント]
ドリアンは熟して自然に落ちた果実が美味とされます。食べ頃を見分けるのは、ドリアンの匂いが決め手です。独特の匂いが立ち始めたところで食べるのが良いです。
[ドリアンの保存方法]
ドリアンは果肉を取り出し、小分けしてラップに包み保存をします。冷蔵庫で1週間くらいは保存可能です。冷凍保存もできます。
[ドリアンの種類と仲間]
●チャネー種
チャネー種はタイ産のドリアンで重さ約2~4kg程度です。チャネー種の特徴は果肉が甘く、匂いが強い。メジャーな品種のなかで最も安価で、流通量も多いドリアンです。
●モントーン種
モントーン種はタイ産のドリアンです。チャネー種に比べてやや値段が高めのドリアンになります。重さ約2~5kg。モントーン種は果肉が黄色、匂いが少なく甘さ控えめなのが特徴のドリアンです。モントーン種は人気が高いドリアンで、流通量もチャネー種に続いて多いです。
●ガンヤオ種
ガンヤオ種はタイ産のドリアンです。重さ約2~3.5kg。種が大きく果肉は甘いのがガンヤオ種の特徴です。チャネー種やモントーン種に比べて流通量が少なく、値段も高いドリアンです。
●クラドゥムトーン種
クラドゥムトーン種はタイ産のドリアンです。重さ約1.5~3kg。クラドゥムトーン種は種がやや大きめで、果肉は甘いのが特徴です。クラドゥムトーン種のドリアンはほとんど出回っていません。
[ドリアンの主な栄養素(可食部100g当たり/生)]
・カリウム・・・510mg
・β-カロテン・・・36μg(レチノール当量6μg)
・ビタミンE・・・2.3mg
・ビタミンB1・・・0.33mg
・ビタミンC・・・31mg
エネルギー:133kcal(100g当たり)
[ドリアンの主な生理機能成分(推定機能)]
●インドール誘導体(解毒作用)
ドリアン特有の臭気成分で、発ガン物質を解毒・消失させる働きを期待できます。
●食物繊維(整腸、抗ガン、循環器疾患抑制)
セルロースおよびヘミセルロースの多糖類で、消化酵素によって分解されない成分です。便の量を増やし、腸内環境を整えます。腸内菌による食物繊維分解物は腸管運動を刺激し、便秘を改善に効果的です。腸内の善玉菌といわれる乳酸菌群の増殖を活性化することで、発ガン物質などの有害物を発生させる悪玉菌の勢力を弱めます。コレステロールや有害物の腸管からの排出を促し、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病、ガンを予防などが期待できます。
[ドリアンの期待される効果・効能]
ガン抑制 疲労回復 動脈硬化予防 皮膚・粘膜の保護 解毒作用 糖尿病予防 高血圧予防
ドリアンに含まれる健康成分
ドリアンに含まれる健康成分には以下のようなものがあります。