ノニ
ノニ【概要】
ノニは南太平洋諸島からインド、沖縄など熱帯から亜熱帯の広い地域に分布する常緑の潅木。沖縄では「ヤエヤマアオキ」として知られている。
ノニの木は成長がとても早く、種を植えてから的8カ月で実を付ける。ノニの果実は、熟すと黄色になりチーズのような発酵臭を出すため、オーストラリアではチーズフルーツと呼ばれている。
南太平洋の島では昔からノニは健康飲料として利用されてきたが、近年になってその有効成分に注目が集まってきた。
ノニの有効成分と効果・効能
ノニの果汁には、これまでにプロキセロニン、スコポレチン、アスコルビン酸、モリンジン、テルペンといった有効成分が、また根には、ダムナカンタールといった抗ガン物質があることがわかっている。
プロキセロニンは、体内でキセロニンに変換される前駆物質。キセロニンは身体が持つ自然治癒力を高めたり、弱った細胞の再生を促し、機能を正常に保つ働きをもっている。
パイナップルなどにも含まれる天然のアルカロイド成分だが、スプーン1杯のノニ果汁にパイナップル約10個分のプロキセロニンが含まれるという。
スコポレチンは、血圧降下、抗菌、鎮痛などに効果があることがわかっている。さらに「セロトニン様物質」ともいわれ、神経伝達物質のひとつであるセロトニンに近い成分が発見されている。セロトニンは神経伝達物質のひとつで、不足してくるとうつ症状があらわれることもある。
アスコルビン酸はビタミンCの前駆体。ビタミンCは、ウイルスやストレスに抵抗する力を付けたり、肌のトラブル改善にも有効な成分だ。
またテルペンは樹木の香りや樹液の成分となっているもの。血行を良くし、臓器の働きを活発にしてくれることが知られている。
ノニの飲み方・摂取方法
ノニは、果実を搾ってジュースとして飲むのが一般的。果汁100%の飲料も販売されている。
ただ「良薬は口に苦し」の言葉通り、おいしいものではない。独特の臭みがあるため、グレープフルーツジュースなどとミックスして飲むはうがいいだろう。
1日当たり20~40mゼが摂取量の目安。また粉末にしたものやカプセル状のサプリメントもある。
ノニに含まれる健康成分
ノニに含まれる健康成分には以下のようなものがあります。