キダチアロエ
キダチアロエ【概要】
- キダチアロエは民間薬として利用されてきたアロエ。
- 便秘解消に効果的なアロインとアロエエモジンが含まれている。
- 胃炎や胃潰瘍の改善など健胃効果も期待できる。
キダチアロエはアロエの代表的な種類の一つです。アロエには多くの種類がありますが、よく知られているのは「アロエベラ」「ケープアロエ」そして「キダチアロエ」の3種類です。
それぞれ特徴的な効能があり、古くから健康の為に利用されてきました。
「アロエベラ」は肌の保湿効果などの美肌効果があるとされ、化粧品の他、健康食品などに利用されています。「ケープアロエ」は医薬品(第二医薬品)として日本薬局方に定められており、健胃や下剤として利用されています。
「キダチアロエ」は日本では一般的なアロエで、古くから食用や民間薬として利用されてきました。キダチアロエは「医者要らず」と言われる程、多くの効能があるとされ、様々な健康食品の材料にもなっています。
主な成分と効能や効果
キダチアロエの特徴は特有の成分とそれらの効能です。
キダチアロエの使用には外用と内服用があります。
外用では粘質成分のムチン質が老化した皮膚の結合組織を浸潤し、アミノ酸や糖タンパクなどの含有成分が細胞を活性化します。その為、美肌や切り傷などに効果的とされます。
内服用ではアロエの苦味成分のアロインとアロエエモジンが胃壁を刺激して、胃液の分泌をうながします。そして胃腸の活動を活発にする健胃作用と便秘解消が期待できます。
キダチアロエに含まれるアロエウルシンという成分はアロエを切ったときのねばねばした粘液に含まれます。この粘液が潰瘍になっている部分をおおって潰瘍治癒効果をあらわします。
この他の成分には血液凝固作用があるので胃壁の出血を止めるなど、全般的に胃炎や胃潰瘍の改善に効果的と言えます。
具体的な効果は次の通りです。
- 美肌や保湿効果。
- 切り傷などの治癒効果。
- 便秘解消と便秘に伴う症状の緩和(頭重、のぼせ、肌あれ、吹出物、食欲不振など)効果。
- 慢性胃炎や胃潰瘍などの消化器系の症状の改善効果。
民間薬としての利用方法
胃の調子が悪い時や便秘の場合は、以下の方法を試してみてください。
アロエと同量の水を入れ半量まで煮つめます。布ごしした液を1日3回、1回に大さじ1杯飲みます。身体の調子で自分の適量を決めます。アロエの有効成分は熱に安定なので煎じても効力は同じです。
すりおろし汁を飲む場合の適量は大人で1日15gでこれを3回にわけて飲みます。乾燥アロエの粉末では1日に小さじ1杯を2~3回に分けて飲みます。
キダチアロエの注意点
アロエは身体を冷やしますので、身体が冷えたり、衰弱している時は服用は避けて下さい。また月経中(生理中)や妊娠中の使用は絶対に避けてください。
キダチアロエに含まれる健康成分
キダチアロエに含まれる健康成分には以下のようなものがあります。