アミグダリン(ビタミンB17)
アミグダリン(ビタミンB17)【概要】
- アミグダリンはビタミンB17もしくはレートリルと呼ばれる。
- アミグダリンは抗癌作用が期待されている。
- アミグダリンは青酸中毒を起こす危険性が示唆されている。
アミグダリンはあんずの種から発見されたビタミン様物質です。アミグダリンはビタミンB17と言われたこともありましたが、ビタミンの定義から外れるためビタミンではありません。アミグダリンはビタミンではないと判断されてからは「レートリル」または「アミグダリン」の呼称が一般的となっています。
アミグダリンは抗ガン(癌)作用があるとされ、アメリカでは多くの州でガン(癌)の治療薬として認められていますが、効果については評価が定まっていません。
アミグダリン(アミグダリン・レートリル)の効能・効果
アミグダリン(アミグダリン・レートリル)の効能・効果は抗がん作用に尽きます。アミグダリンに含まれるシアン化合物がシアンに分解されて、がん細胞のみを攻撃するとされています。しかしながら、米国国立がん研究所 (NCI) は、アミグダリン およびレートリル にはがんの治療、改善および安定化、関連症状の改善や延命に対しいずれも効果がないと結論づけています。
このがん抑制効果のあるシアンは毒性物質であるため、大量に食べると危険だといわれています。米国国立がん研究所 (NCI) の報告では青酸中毒をおこす危険性があるとされており、実際にサプリメント等により健康障害が発生した事例が複数あるようです。米国のFDA (食品医薬品局) ではアミグダリン およびレートリルの販売は禁じられています。
アミグダリン(アミグダリン・レートリル)を多く含む食品
基本的にはあんずや桃などバラ科植物の未成熟な果実や種、葉に含まれています。あんず、さくらんぼ、りんご、桃、梅、プラムなどの種やびわの葉などに含まれています。1回に食べる量の目安は1gぐらいまでとされています。
尚、既述の通り、アミグダリン(ビタミンB17およびレートリル)には青酸中毒をおこす危険性が示唆されていますが、果実や種など自然食で摂る分には少量および分解などにより心配は殆ど無いということです。
アミグダリン(ビタミンB17)の効果があると思われるもの
アミグダリン(ビタミンB17)には以下のような効果・効能が期待できます。
■アミグダリン(ビタミンB17)が含まれる食品例
アミグダリン(ビタミンB17)が含まれる食品には以下のようなものがあります。