エリスロポエチン
エリスロポエチン【概要】
- エリスロポエチンは腎臓でつくられるホルモン。
- エリスロポエチンは貧血に効果的。
- エリスロポエチンはドーピングに使用されている。
エリスロポエチンは牛乳など哺乳類の乳に含まれる糖タンパク質成分で、主にに腎臓で合成されます。
エリスロポエチンは外部から摂取するというよりは、体内(腎臓)でつくられるホルモンという位置づけが正しい認識です。
外部からエリスロポエチンを摂取する場合は、主に貧血などの治療目的といった医薬品としての利用が一般的です。
医療目的以外でエリスロポエチンが使用されるケースにドーピングがあります。エリスロポエチンは後述する赤血球を増加させる効能から、筋肉への酸素供給量を高め、筋肉の持久力を向上させる効果があるとされます。
ちなみにドーピングは副作用の危険性(後述)があり、禁止されています。
エリスロポエチンの効能・効果
エリスロポエチンには造血作用があり、貧血の予防や改善に効果が認められています。体が貧血状態になると、血液中のエリスロポエチンの濃度が高くなり、造血作用が活発になります。赤血球の数が正常の場合には、逆に濃度が低くなります。
つまりエリスロポエチンは、赤血球の数をコントロールする作用をしているのです。
低タンパク食を続けるとエリスロポエチンの血中濃度が減り、造血能力が低下しますが、これは少ないタンパク質を節約するために、赤血球の形成をセーブしていると考えられます。
エリスロポエチンの副作用・注意点
エリスロポエチンは基本的に体内でつくられるホルモンなので、通常は副作用や注意点はありません。
ただし外部から摂取する場合、特にドーピングなどは危険性があります。
エリスロポエチンは赤血球を増やす効果があるのは前述した通りですが、必要以上に赤血球が増えると血液がドロドロになり、血管が詰まる可能性があります。最悪の場合は脳や心臓の血管が詰まり、突然死に繋がることもあるようです。
エリスロポエチンの効果があると思われるもの
エリスロポエチンには以下のような効果・効能が期待できます。
■エリスロポエチンが含まれる食品例
エリスロポエチンが含まれる食品には以下のようなものがあります。