変形性膝関節症
- 変形性膝関節症とはひざ関節の骨がすり減り変形する病気。
- 変形性膝関節症は老化現象の一つで、太った人に多い。
- 変形性膝関節症は肥満を解消することが先決。
変形性膝関節症とは変形性関節症の一種で、ひざの関節の骨が変形してくる病気です。変形性膝関節症は老化現象の一つと考えられていますが、特に太っている人に多いのが特徴です。
変形性膝関節症はひざ関節の軟骨がすり減り関節炎を起こす状態となります。さらに進行するとすり減った部分にでっぱり(骨棘)ができ強い痛みでひざの曲げ伸ばしができなくなってきます。
変形性膝関節症の症状
変形性膝関節症の症状は「痛み」と「関節機能の低下」が主なものとなります。また、いわゆる「水が溜まる」というように関節液がたまるので腫れることもあります。
痛みは「朝起きた時」「歩き始めた時」「階段や坂道を下る時」などに強く感じる傾向があります。基本的に正座はできなくなります。
変形性膝関節症の原因
変形性膝関節症の原因は主に老化と考えられていますが、肥満も危険因子の一つとみなされます。また、O脚の人も変形性膝関節症になりやすいと言われるので、体質も関係すると思われます。
その他には、遺伝やひざを酷使する生活習慣なども変形性膝関節症の原因と考えられます。
変形性膝関節症の治療
変形性膝関節症の治療は、まず肥満を解消することでひざの負担を減らします。必要に応じてサポーターなども有効です。
大腿四頭筋などひざ関節に関係する筋力を鍛えることも症状を悪化させない点でも効果的です。また、ひざに水が溜まっている場合は病院で抜いてもらうと楽になります。
症状が重い場合は、ひざ関節にヒアルロン酸やステロイド(副腎皮質ホルモン剤)を注入したり、手術をする場合もあります。
変形性膝関節症の手術は、ひざ関節の骨を削り負荷のかかる面を調節したり、人工関節を取りつけたりするものが主となります。
