魚の目
魚の目【概要】
- 魚の目は外部刺激により皮膚の角質が厚く固くなったもの。
- 魚の目とたこの違いは皮膚の内部に角質が厚くなり芯ができること。
- 魚の目の治療は市販薬、切除、液体窒素療法、レーザー治療がある。
魚の目とは肌の一部の角質が厚くなって固くなる一種の皮膚病です。医学的な正式名称は「魚」ではなく「鶏」の目で「鶏眼」と言われます。
人間の皮膚は外部刺激を受け続けると体を保護するため皮膚の外側にある角質を厚くする作用があります。手のひらや足の裏の皮膚が厚いのはこのせいです。魚の目も通常足の裏にできることが多いです。
魚の目は局所部分が過度に刺激を受け続けた結果、発症する症状です。魚の目は主に大人に見られる症状で、ハイヒールなどを履く女性に多いのも特徴です。
魚の目は痛みを伴いますが、魚の目自信は良性の腫瘍ですので早急に治療が必要というものではありません。ただし、放置すると化膿したり、痛みをかばうために歩き方や姿勢が悪くなり別の魚の目の発症や他の病気になる可能性があるので注意が必要です。
魚の目の症状
魚の目の症状で顕著なのはイボのように皮膚が固まって、その中心に目のような芯ができることです。魚の目が大きくなると圧迫されるごとに痛んで歩行に支障がでてきます。酷い場合は炎症を起こしたり化膿する場合もあるので注意が必要です。
魚の目と「たこ」の違い
魚の目と似た症状に「たこ」という症状があります。魚の目もたこも皮膚の角質が固く厚くなってもので、基本的には同じです。大きな違いは魚の目は「痛み」を伴うということです。これはたこの場合、角質が外側に厚くなるのに対し、魚の目は外側だけでなく内側にも厚くなり、その結果皮膚内にある神経を圧迫するためです。
魚の目の原因
魚の目は皮膚の一部に刺激が加わることで角質が増殖、厚くなって固まることが原因です。間接的な魚の目の原因としては足に合わない靴やハイヒールなどの靴を履き続けたり、継続的に部分的な負荷がかかるような運動をすることなどがあります。
子供の魚の目
稀に子供も魚の目になりますが、通常魚の目は大人に見られる症状です。魚の目と非常に似た症状に「ミルメシア」というウィルス性のイボがあります。子供が魚の目になったと思った場合は「ミルメシア」のケースが多く、治療が必要ですので病院で診てもらうことをオススメします。
魚の目の予防
魚の目を予防するには魚の目の原因を取り除くことしかありません。多くの場合は足に合わない靴を履いている場合が多いので、まずは自分にあった靴を選ぶことが重要です。
職業や生活習慣、体質などで容易に足への負荷を避けられない場合もあるかと思います。その場合は次のことを心がけて下さい。
・良い姿勢で歩く。
・まめに足をマッサージする。
・お風呂でフットケアをする。
※角質が固くなった場所にオイルやクリームを塗ります。
・魚の目用の保護パットを使う。
・五本指靴下を履く。
・保湿剤や角質軟化剤を塗る。
魚の目の治療
魚の目の治療はスピール膏を貼り、皮膚を柔らかくしてから角質を削るというのが一般的です。
また薬局に行くと魚の目つける絆創膏のようなものが売っています。これの多くはサリチル酸により角質を溶解・腐食させ新たな皮膚を再生させることで、魚の目の角質を取り除くという仕組みになっています。
これらの市販薬を使う場合は、誤った方法で使用すると化膿したり、他の皮膚を傷つける恐れもありますので必ず薬剤師と相談してから利用してください。
魚の目は必ずしも病院で治療しなければいけないものではありませんが、酷い場合は芯がなかなか取れなかったり、化膿する場合があります。このような場合は病院に行くことをオススメします。特に糖尿病の方は稀ではありますが、魚の目の化膿から細菌感染し患部が壊死する危険性もあるので注意が必要です。
病院での治療も市販薬と同様のケースが多いですが、酷い魚の目の場合は次のような治療をすることもあります。
切除療法
魚の目を柔かくした後、芯の部分をメスやハサミで切除する方法。治療期間が長くなる傾向がある上、切除する際、痛みを伴います。
液体窒素療法
液体窒素を使い、魚の目を凍結して壊死させ取り除く方法。冷凍凝固療法、凍結療法とも言われます。一番一般的な魚の目法と言われますが、激しい痛みを伴います。
レーザー治療
魚の目をレーザーを使って焼き切る方法。麻酔をしてからレーザーで焼き切ります。治療期間も短く、痛みも少ない治療法ですが、保険適用外なので治療費が高くなります。
魚の目は根本的な原因を取り除かないと治療しても再発する可能性があります。魚の目になってしまったら治療とともに原因を取り除くことにも気を使いましょう。
魚の目に効果があると思われる食品成分
魚の目に効果があると思われる健康成分には以下のようなものがあります。
