甜茶(てんちゃ)
甜茶(てんちゃ)【概要】
甜茶(てんちゃ)とは中国ではバラ科やアカネ科などの植物を使った、甘味のあるお茶全般のことを言います。
昔、中国ではお茶の樹(ツバキ科の植物)から作るお茶は、皇帝しか飲めない貴重品でした。そこで、人々はほかの植物を使い、数千種ものお茶を考案したと言います。甜茶(てんちゃ)は食欲増進効果もあることから「開胃茶」とも呼ばれ、親しまれてきました。
日本で「甜茶」として普及しているのは、中国南部を原産とするバラ科の植物、テンヨウケンコウシから作られたものを甜茶(てんちゃ)と言います。バラ科の甜茶(てんちゃ)に含まれる甜茶ポリフェノールには、さまざまなアレルギー症状の原因となるヒスタミンの分泌量を減少させる作用があります。そのため甜茶は花粉症やぜんそく、アレルギー性鼻炎を緩和するのに役立つと言われています。
甜茶(てんちゃ)はカリウムやカルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルを豊富に含み、ノンカフェインであるため小さな子どもが飲んでも安心です。漢方では風邪の諸症状の緩和や食欲増進にも甜茶(てんちゃ)は効果があるとされています。
[甜茶(てんちゃ)の主な生理機能成分(推定機能)]
●甜茶ポリフェノール(抗アレルギー)
甜茶ポリフェノールは甜茶(てんちゃ)特有のポリフェノールです。ヒスタミンの遊離抑制作用をもち、アレルギー症状を緩和・改善します。
●ベタイン(肝機能強化)
ベタイン(は甘味・旨味に深くかかわるアミノ酸系窒素化合物です。胃液の酸度を調整、肝機能強化胆汁の産生を促進し、脂質のエネルギー代謝を促進、コレステロール値を低下させる機能が期待できます。
[甜茶(てんちゃ)の期待される効果・効能]
疲労回復 便秘改善 消化促進 味覚機能維持改善 貧血改善 美肌効果
甜茶(てんちゃ)に含まれる健康成分
甜茶(てんちゃ)に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。