クコ(クコ茶)
クコ(クコ茶)【概要】
クコ(クコ茶)
クコ(クコ茶)は中国本草学の古典『神農本草経』に漢方として記されており、歴史は古くからあります。朝鮮半島でも、クコ茶は伝統的に飲まれてきました。クコ(クコ茶)の木が日本に伝わったのは平安時代です。文徳天皇がクコ(クコ茶)を栽培する庭園を持っていたとの逸話があります。
クコ(クコ茶)は延命茶とも呼ばれ、古くから延命長寿の漢方茶として知られています。クコ(クコ茶)に含まれる有効成分ベタインには消化酵素の分泌を促し、胃腸の働きを活発にするとともに、脂肪の燃焼を促進し、肝臓に脂肪がたまるのを防ぐ働きがあると言われています。クコ(クコ茶)には血管機能維持に働くルチンや、強い抗酸化作用で動脈硬化を予防するクコタンニン、また免疫力を高めるビタミンCも含んでいます。薬膳料理によく使われる赤いクコの実は、滋養強壮や目の疲労回復によいとされます。クコの色素成分のゼアキサンチンには、コレステロール値の低下や疲労・倦怠感を解消する働きが期待されています。クコの実は甘くておいしいため、デザートやドリンクに添えられることも多いです。
クコは、中国や朝鮮半島、日本など東アジア各地に自生する落葉樹です。淡紫色の花を咲かせ、秋になると1cm大の赤い実をつけます。クコは葉、実、茎、根、花のすべてが利用でき、その味わい方もさまざまです。たとえばクコ酒。赤く熟した果実200gを水で洗って、ホワイトリカー1.8Lに漬け込めばクコ酒に。乾燥した実を使用する場合は、3~6ヶ月ほど熟成させるとよいです。味はクセがなく、飲みやすい。春に摘んだクコの若葉は、天ぷらやおひたし、ゴマ和え、煮物に。塩を振ったクコの葉を刻み、お米と一緒に炊き込むクコご飯も美味です。
[クコ(クコ茶)の主な生理機能成分(推定機能)]
・ベタイン(肝機能強化)
甘味・旨味に深くかかわる物質。胃液の酸度を調整。脂肪燃焼の促進が期待できます。
・β-シトステロール(コレステロール値低下)
コレステロールの吸収を抑制する植物性ステロイド。動脈硬化の予防が期待できます。
・クコタンニン(抗酸化)
ポリフェノールの一種。ガン予防。殺菌作用が期待できます。
・ルチン(毛細血管機能強化)
ポリフェノールの一種。高血圧の予防が期待できます。
・ゼアキサンチン(抗酸化)
黄色の色素成分。カロテノイドの一種。動脈硬化や糖尿病、ガンの予防が期待できます。
[クコ(クコ茶)の期待される効果・効能]
動脈硬化予防 肝機能強化 消化促進 疲労回復 ガン抑制 肥満抑制 骨の強化 貧血改善 抗菌・殺菌作用
クコ(クコ茶)に含まれる健康成分
クコ(クコ茶)に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。