DHAを3分で理解
DHAの正式名称はドコサヘキサエノイック・アシッド(Docosahexaenoic acid)、日本語読みで「ドコサヘキサエン酸」と言います。
- 別名:セルボン酸 分子式:C22H32O2
DHAはオメガ3脂肪酸のひとつです。
- オメガ3脂肪酸とは脂肪酸のひとつです。脂肪酸とは脂質(体内の油脂)を構成している成分で、体内でエネルギー源になる他、様々な生理活性物質(ホルモン)の材料となります。
DHAは体内において脳と目(網膜)、心臓、精子に多く存在している。また胎盤、母乳にも比較的多く含まれています。
- DHAは脳に多く存在し、中でも学習能力をつかさどる「大脳皮質」そして記憶を貯蔵する「海馬」に多く存在します。
- DHAは濃度としては目の網膜に最も多く存在し、網膜の反射機能や視覚情報を脳に伝える作用を担っています。
- DHAは精子の質と数を正常化させることが実験結果で報告されています。(出典:The Journal of Lipid Research)
DHAは主に「脳」「目」「ストレス」「血圧」「中性脂肪」に効能・効果があると言われています。
- DHAの効能・効果の根底にあるものは細胞(膜)を柔らかくする作用です。これが神経伝達を向上させたり、血管の流動性を高めたり、各臓器の機能を高めることに繋がり、様々な効能・効果を発揮します。
→DHAの効能・効果をさらに知りたい方はこちら
DHAは青魚に多く含まれています。
- DHAは魚に多く含まれています。特にイワシやサバなど所謂青背魚(青魚)です。
- マグロやカツオの目の周りにある脂肪には高濃度のDHAが含まれています。
サバの缶詰など加工品にも比較的多く含まれています。
→DHAを多く含む食品をさらに知りたい方はこちら
DHAは体内においてα-リノレン酸からも合成されます。
- DHAはα-リノレン酸を原料にして体内でも合成されます。
- α-リノレン酸は人間の体内で合成できないために、なたね油やくるみなど外部から摂取する必要があります。
- α-リノレン酸からDHAに変換されるのは10~15%程度ということですので、直接DHAを摂った方が効率的と言われます。
DHAの推奨摂取量は1日1g以上です。
- 厚生労働省が発表した食事摂取基準ではDHAは1日1g(EPAと合わせ)もしくは1日90gの魚を摂取することが推奨されています。
- DHAの必要摂取量を摂るには約魚の切り身1切れ程度で十分です。
→DHAの必要摂取量をさらに知りたい方はこちら
DHAは特に妊婦、子供、お年寄り、生活習慣病が気になる人に必要
- DHAは胎盤や母乳を通して赤ちゃんにDHAを供給するため妊娠中や授乳中には必要な栄養素とされています。また産後うつのリスクも軽減されると言われます。
- DHAは脳の発達や細胞の生成に影響しますので、発育過程にある幼児・子供には必要と考えられます。
- DHAの生産は老化とともに減少する一方、脳機能や視覚機能、血管などが弱ってくるため、お年寄りほどDHAの摂取が重要になります。
- DHAは血圧を下げたり中性脂肪を抑制することから生活習慣病のリスクを軽減するので、生活習慣病が気になる方はDHAの摂取をオススメします。
DHA不足を心配するよりも、アラキドン酸との摂取バランスを考慮する方が重要
- 豊食の現代でDHAが健康に影響するほど不足することは考えられにくいと言えます。
- アラキドン酸も人間にとって重要な成分(特に脳にとって)ですが、アラキドン酸とDHAは互いに牽制しあい、それぞれの効能を阻害する性質があります。
- 現代はDHAに比べアラキドン酸(リノール酸)をかなり多く摂取しがちな食事・食品が蔓延しており、そのアンバランスによりDHAの効能・効果が阻害されていると言えます。
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