肝臓
肝臓【概要】
肝臓病には、肝炎、脂肪肝、肝硬変、肝臓ガンなどがある。
もっとも多いのはウイルスによって感染する肝炎で、A型、B型、C型の3種類に分かれる。
A型肝炎はウイルスに汚染された野菜や魚介類を食べて感染する。B型とC型は血液や体液中に存在するウイルスによって感染する。
肝炎には急性肝炎と慢性肝炎がある。A型肝炎は症状が急に現れ、高熱を伴う。初期症状として、全身の倦怠感や食欲不振、悪心、吐き気、発熱、腹痛、下痢や便秘がみられる。
風邪や急性胃腸炎と症状が似ていて、これらの症状が軽くなる頃に黄痕が出てくる。
慢性肝炎に進むのは、ほとんどがB型の一部とC型。慢性肝炎は症状がほとんど現れず、あっても体のだるさやお腹が張る程度。B型もC型も症状が比較的軽いため、気づかないまま慢性化してしまう。
肝炎が慢性化すると、10~30年の長い経過を経て、徐々に肝硬変や肝臓ガンへと移行する。
こうした進展を阻止するためには、慢性肝炎の早い段階から適切な対策が必要だ。
脂肪肝は、動物性脂肪やアルコールの摂りすぎで、肝臓に中性脂肪やコレステロールがたまることによって起きる。
肝硬変は、再生力の旺盛な肝臓が、慢性肝炎などで肝細胞の破壊と再生を長年繰り返すうちに、細胞が繊維化して硬くなった状態で、肝機能の低下をもたらす。
肝硬変が進行すると、手のひらの周辺部や指先、胸の上部から首筋、肩、腕のつけ根のあたりに赤い斑点が現れ、黄垣や腹に水がたまるなどの症状も出てくる。
肝臓病予防について
肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、症状が出たときにはすでに病気が進行しているケースが多い。
肝機能の定期的なチェックとともに、日頃から肝細胞を元気にする良質のタンパク質を十分補給し、過度の飲酒を控えることが予防につながる。
藻の一種であるクロレラとスピルリナはタンパク質の宝庫。カキ、シジミは肝臓を強化するタウリンやアミノ酸を豊富に含む。シジミやウコンには胆汁の分泌を促し、肝臓の解毒機能を高める効果もある。
肝臓に効果があると思われる食品成分
肝臓に効果があると思われる健康成分には以下のようなものがあります。