クエン酸
クエン酸【概要】
- クエン酸とは柑橘類などの酸味成分。
- クエン酸は疲労回復に効果的。
- クエン酸はミネラルの吸収促進や痛風にも効果的。
クエン酸とは有機酸の一つで、主に柑橘類などの酸味成分として含まれています。
クエン酸はレモンなどの柑橘類をはじめ、桃、パイナップル、イチゴ、メロン、西洋梨、キウィフルーツなどの果実や梅干に多く含まれています。
クエン酸の効果
クエン酸は疲労回復成分として知られていますが、その仕組はクエン酸が疲労物質を分解する効果があるためです。
通常、食べ物を摂取すると体内で吸収されてブドウ糖に変わり、さらに酵素、ビタミン、酢によって燃焼されエネルギーとなって消費されます。
この時、ブドウ糖が完全燃焼されないと<焦性ブドウ糖>というものができ、それが筋肉に蓄積されると一部が疲労の原因物質といわれる<乳酸>に変化します。
クエン酸には焦性ブドウ糖を分解し、乳酸の生成を抑制する作用があります。これがクエン酸の疲労回復効果です。
同様の効果から、筋肉中に乳酸がたまり、筋肉をかたくすることが原因とされる「肩こり」や「筋肉痛」の予防にも役立ちます。
またクエン酸は痛風にも効果的と言われます。クエン酸には体を弱酸性にする作用があり、尿酸が排出されやすくなるのです。
さらにクエン酸はキレート作用というものがあり、カルシウムなどミネラルの吸収を高める効果もあります。
その他、唾液や胃液の分泌を促して食欲を増進させたり、肝臓の機能を高めて肝臓病を予防、改善する効果なども期待できます。
胃痛時に酸味の強いものを摂取すると症状が悪化することがあります。ビタミンB群の豊富な食品などをクエン酸と組み合わせて摂ると疲労回復効果もアップしますので豚肉、牛乳、うなぎなどと一緒に食べるとよいでしょう。
クエン酸の効果があると思われるもの
クエン酸には以下のような効果・効能が期待できます。
■クエン酸が含まれる食品例
クエン酸が含まれる食品には以下のようなものがあります。