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美肌に関する説明

肌(皮膚)の構造

皮膚は全身の外表をおおう重要な臓器で、厚さは約2mm、表面積は成人で平均1.6平方メートル、重さは体重の約16%といわれ、身体のなかで最も大きな器官です。

皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の三層から成っています。

肌(皮膚)の仕組み

表皮

皮膚の表面にあるのは表皮といい「角質層」「顆粒層」「有棘細胞層」「基底細胞層」の四層からなります。

基底細胞層の細胞が増殖しながら表層へと押しやられ、角質(ケラチン)というかたい鱗片状になり、最後には垢となって剥がれ落ちていきます。

表皮は約28日間で生まれ変わっており、これを「ターンオーバー」といいます。このターンオーバーがあるために、表皮は絶えず入れ替わっていることになります。髪の毛や爪が生え変わっているのと同じです。表皮はターンオーバーがあるために少々傷がついてもほぼ完全に修復されます。

私たちが一般的に肌と認識しているのはこの表皮の一番外側にある角質層です。スキンケアも殆どの場合、角質層に対して行います。

角質層には外界の様々な菌や暑さ寒さ、乾燥などから体を守るバリアー機能という働きを持っています。多くの肌荒れの症状はこのバリアー機能の不具合によるものです。

表皮の深層の基底細胞層には、メラニン顆粒をたくさん含んだ色素細胞があります。日焼けすると皮膚の色が黒くなりますが、これは、メラニン色素の増加によるもので、紫外線から皮膚を守る大切な防御機構です。

真皮

表皮の下は真皮といい、コラーゲン、エラスチンといった繊維質からなる非常に丈夫な層です。表皮の細胞に酸素や栄養を僕給する毛細血管が張りめぐり、肌に張りと潤いを与えます。

コラーゲン自体は細胞ではなく、繊維です。線維芽細胞という細胞から作り出される繊維なので、普通の細胞のように生まれ変わることはありません。

古くなったコラーゲンが分解され、線維芽細胞により新たに作られることで、非常にゆっくりと新陳代謝しています。真皮のコラーゲンがひと通り生まれ変わるのに、約2~6年かかるといわれ、表皮に比べると途方もなく時間がかかります。

したがって、真皮にまで及んだ傷は完全に修復されることは難しく、あとが残ってしまうことがあります。

また老化などによりこの繊維がもろくなることがシワの原因になります。

皮下組織

真皮の下は皮下組織といい、多量の脂肪細胞が集まっていることから、皮下脂肪層と呼ばれます。体内の脂肪の貯蔵庫でもあり、体温の調節に役立つと共に、女性特有のふくよかさをだします。

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