ケフィア
ケフィア【概要】
ケフィア(=ケフィール)は、旧ソ連のコーカサス地方の伝統的な発酵飲料のことで、牛や羊、ヤギなどの乳にケフィア菌を加え、発酵させて作られる。
黄色いカリフラワー状の塊が特徴的で、日本においてはいわゆる「ヨーグルトきのこ」の名で親しまれており、美容や健康にすぐれた効果があることで一躍脚光を浴びた。
長寿の人が多いことで知られるコーカサス地方の人々の間では、日頃から食生活としてケフィアの摂取が習慣化されている。
このことから、学者たちの間で早くからケフィアの研究が進められた。すでに18世紀末には、ケフィアに胃腸病、便秘、下痢などの消化器系疾患に薬効があることが判明し、糖尿病への有効性についても確かめられている。
さらに19世紀に入ってからは、ケフィアにコレステロール値を低下させる作用も認められ、心臓・腎臓病の改善のはか、ウイルス感染を抑える作用、肝臓の再生機能の向上、ガン細胞増殖を抑えることが報告されている。
また、ケフィアはヨーグルトなどの発酵食品に代表される効果のひとつでもある腸内環境を整える役割も果たす。乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が栄養分の消化吸収を助け、ガンの元凶でもあるウエルシュ菌などの悪
玉菌の増殖を抑制、ガン予防に効果的に働くとされている。
ケフィアの注意点
ケフィア菌に牛乳を混ぜ合わせ、発酵させた「ヨーグルトきのこ」として摂取する方法が広まっているが、食中毒を引き起こす危険性があることは否めない。
良質な菌を選び、作り方や管理方法の過程で雑菌が混入しないよう、十分な注意を払おう。
ケフィアに含まれる健康成分
ケフィアに含まれる健康成分には以下のようなものがあります。