カキドオシ
カキドオシ【概要】
- カキドオシはカキドオシ茶など健康食品や漢方として知られている。
- 血糖値を下げる効能があるとされ糖尿病に効果的とされてきた。
- 疳(かん)の虫に効くとされカントリソウとも呼ばれる。
カキドオシはシソ科のつる性多年草で野山に自生しており、日本各地、台湾、中国、朝鮮半島などに分布しています。
垣根をとおりぬけるつる草なので「垣根(カキネ)どおし」とよばれ、つまって「垣(カキ)どおし」となりました。
子供の疳(かん)の虫を取ることから別名カントリソウとも呼ばれています。漢方などの民間療法の生薬としても利用されており、その場合は「連銭草(れんせんそう)」と呼ばれています。
連銭草はカキドオシの中でも4~5月に採取し陰干ししたもののことを指します。
主な成分
精油、ピノカンフォン、メントンプレゴン、ピネン、リモネン、パラシメン、イソメントンリナロール、メントール、ウルソール酸、コリン
期待される主な効能や効果
カキドオシはカキドオシ茶やカキドオシエキスなど抽出物が健康に良いとされ、漢方や健康食品などに用いられています。また、ヨーロッパではカキドオシのハーブティーが民間薬として知られています。
それらに謳われている主な効能や効果は次の通りです。
カキドオシエキスは特異的に血糖値を下げるのに有効され、糖尿病の改善に効果が期待されています。
ヨーロッパでは古くからカキドオシを滋養強壮や疲労回復目的でハーブティーなどの民間療法に利用してきました。
日本でも昔から虚弱体質の子供の強壮薬として用いられていた経緯があります。また、子供の疳(かん)の虫を鎮める民間薬としても使われていました。
カキドオシにはウルソール酸、硝酸カリ、タンニン苦味質精油分にリモネンといった成分が含まれ、むくみなどをとる利尿剤や肝臓の解毒剤として用いられることもあります。
その他にダイエットに効果的とされることもありますが、あまり認識はされていません。
カキドオシの使い方
カキドオシはカキドオシ茶で摂取することが一般的です。また、あくがないので生のままでサラダやジュースにして食べることもできます。
カキドオシ酒を作る方法もあります。熟成には2ケ月程度かかりますが、ホワイトリカーに漬け、草は1週間程度で引きあげます。
夜中に急に泣いたり、騒いだりする「疳(かん)の虫」には、生の薬、2~3枚を採取し、よく洗い、少量の塩でもみ青汁をしぼり、口にふくませ、飲ませます。
カキドオシ茶の作り方と飲み方
カキドオシ茶は4月中旬から6月頃までの若葉や茎を採取し、陰干ししたものを用います。全草を陰干しにして乾燥し、1日15gを水400~600ccで半量に煎じて、3回に分けて服用します。
虚弱児の体質改善には小学校高学年であれば1日6~10g、低学年であれば1日3~5g、幼児で2~3gを基準として用います。
カキドオシに含まれる健康成分
カキドオシに含まれる健康成分には以下のようなものがあります。