まつたけ(松茸)
まつたけ(松茸)【概要】
まつたけ(松茸)は担子菌類に属するキシメジ科のキノコの一種。まつたけ(松茸)はおもに赤松林に生育する。
まつたけ(松茸)が成長すると笠の裏のヒダの表面に胞子ができ、その胞子を飛ばして繁殖する。胞子の数は100億個ともいわれるが、雌雄の胞子があるうえ乾燥と高温に弱く、うまく融合しても赤松の根がないと育たない。
しかも赤松があればいいというものではなく、大きく成長した赤松には寄生せずに、細根に寄生して発芽する。その後「シロ」と呼ばれるドーナツ型の菌根を作り、まつたけ(松茸)の原基ができるが、育つまでに約5年かかり、発生量もその年の気象条件に大きく左右される難しいキノコです。
育つ条件が厳しく、絶対量が少ないため高価なまつたけ(松茸)だが、薬効については優れたものがある。
まつたけ(松茸)の有効成分と効果・効能
まつたけ(松茸)菌糸体には、β-グルカンより消化・吸収性に優れたα-グルカン蛋白質複合体(α-プロテオ・グリカン)が、豊富に含まれている。
β-グルカンには、体内に侵入した異物を攻撃するマクロファージやNK細胞を活性化させ、免疫力を高める作用があるが、α-プロデオ・グリカンにも同様の働きがあると見られている。
また「香りまつたけ(松茸)、味シメジ」といわれるように、まつたけ(松茸)には独特の芳香がある。
この香りは桂皮酸メチルエステルとオククノール(マックケオール)、イソマックケオールという成分が主になっており、これらには食欲増進や消化酵素の分泌を促す作用がある。
他のまつたけ(松茸)の栄養成分としてはビタミンB2、鉄分、ニコチン酸がある。またまつたけ(松茸)にはエルゴステロールという物質も100g中4ug含まれている。
これは、まつたけ(松茸)のままで紫外線を当てるとビタミンDに変化する(体内では変化しない)。ビタミンDは腸内でカルシウムの吸収をよくする働きを持つため、骨粗しょう症や骨軟化症の予防に効果がある。
さらに抗がん作用があるという研究結果もあり、まつたけ(松茸)はますます注目されそうです。
まつたけ(松茸)の食べ方・摂取方法
日本産のまつたけ(松茸)は高価なため、最近は韓国、中国やカナダなどから輸入されている。
まつたけ(松茸)は収穫の時期が限られているうえ、高価なため毎日摂るのはなかなか難しい。
まつたけ(松茸)の菌糸体を粉末にしたサプリメントもあるので必要に応じて利用したい。
まつたけ(松茸)の副作用・注意点
稀にまつたけ(松茸)はアレルギーを引き起こします。過去にまつたけ(松茸)を食べてアレルギーを起こしたことのある人は摂取を控えよう。
まつたけ(松茸)に含まれる健康成分
まつたけ(松茸)に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。