シスタチン
シスタチン【概要】
- シスタチンは体内の細胞に含まれる成分。
- シスタチンにはいくつかの種類があり、作用も異なる。
- シスタチンは総じてウイルスの感染を防止する働きがある。
シスタチンは細胞内のタンパク分解酵素の働きを阻害する成分で、ウイルスの感染を防止する作用で知られています。
シスタチンにはシスタチンα、シスタチンβ、シスタチンC、シスタチンS、卵白シスタチン、牛乳シスタチンα、シスタチンα、キニノーゲンなどいくつかの種類があり、その機能性も異なります。
具体的には細胞内に存在するファミリー1型(シスタチンα、シスタチンβ)、分泌性のファミリー2型(シスタチンC、シスタチンS、卵白シスタチン、牛乳シスタチン)、ファミリー3型(キニノーゲン)に分類されています。
その他、近年発見されたオリザシスタチンがあります。オリザシスタチンは稲の種子の中から発見されたシスタチンで、卵白シスタチンと同じような働きがあると考えられています。
シスタチンの効能・効果
シスタチンは総じてウイルスの感染を防止する効能があると言われ、風邪などの予防に効果的と考えられています。
シスタチンαは表皮、消化管・脛などの上皮細胞、白血球などに存在し、外界からの病原体などの攻撃に対して生体を守ります。つまり、ウイルス感染を防止します。卵白シスタチンもウイルス感染の防止に効果・効能があることが報告されています。
シスタチンβはほとんどの細胞質に含まれ、タンパク質分解酵素の作用を阻害してウイルスの感染を防ぐ効果があります。
シスタチンCは骨形成を促進する効果・効能があるとされ、骨粗しょう症の改善などに期待されています。またシスタチンCはある特異性をもっており、腎機能障害の検査マーカーとしても使用されています。
シスタチンの効果があると思われるもの
シスタチンには以下のような効果・効能が期待できます。
■シスタチンが含まれる食品例
シスタチンが含まれる食品には以下のようなものがあります。