骨粗しょう症(骨粗鬆症)
骨粗しょう症(骨粗鬆症)【概要】
骨粗しょう症(骨粗鬆症)とは簡単に言うと骨がスカスカになって、骨折しやすくなる症状のこと。
骨はカルシウムとリンが結合したリン酸カルシウムや、接着剤の役割を果たすコンドロイチン、コラーゲンなどから作られている。
骨の主成分であるカルシウムは加齢とともに減少し、骨はもろくなる。骨密度を保つのに最も重要なのはカルシウム。
ところが、現代の日本人は男女ともにカルシウムが摂取量に達していない。
骨がスカスカになる骨粗しょう症(骨粗鬆症)は、高齢者、特に閉経後の女性に多くみられる。
ちょっと転んだだけでも骨折したり、背骨がもろくなって圧迫骨折などを起こすなど、寝たきりにつながりやすい。
閉経後の女性に骨粗しょう症(骨粗鬆症)が多いのは、女性ホルモン「エストロゲン」が減少するからだ。エストロゲンは骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐなどして、骨の健康を守っている。
そのエストロゲンが減少すると、骨からカルシウムやリンが抜けやすくなり、食事から補っても追いつかなくなる。
最近では、若い女性にも骨粗しょう症(骨粗鬆症)が増えて問題となっている。ダイエット、偏食、運動不足が原因だ。
極端なダイエットで卵巣機能不全に陥ると、やはりエストロゲンが低下し、骨がもろくなる。
女性の骨粗肴症の治療は、40歳以上ならホルモン補充療法(HRT)が効果的。10代~30代は、卵巣機能不全などの治療が先決となる。
骨粗しょう症(骨粗鬆症)予防・改善について
カルシウムの1日の適正摂取量は男性で700mg、女性で600mgだが、積極的に骨粗しょう症(骨粗鬆症)を予防するなら800mgを目標にしたい。
ヨーグルト、チーズなどの乳製品、大豆製品、小魚などに多く含まれる。カルシウムはマグネシウムとバランスをとって作用するので、両方合わせて摂取すること。
サプリメントはカルシウム+マグネシウムのタイプを選ぼう。さらにカルシウムの吸収を助けるピタミンD、骨形成を促すビタミンKを含むプロツコリーや納豆などの食品も多く摂りたい。
カルシウムの吸収率を上げる特定保健用食品(カゼインホスホペプチド、クエン酸リンゴ酸カルシウム)もある。
更年期以降の女性は、エストロゲンと同じように働く大豆イソフラボンがおすすめ。
普段の食生活を改善し、適度に運動して骨の生成を促すことも大切だ。
骨粗しょう症(骨粗鬆症)に効果があると思われる食品成分
骨粗しょう症(骨粗鬆症)に効果があると思われる健康成分には以下のようなものがあります。