マグノリグナン
マグノリグナン【概要】
- マグノリグナンはホオノキの成分を元に開発された美白成分。
- マグノリグナンは厚生労働省から認可を受けた美白有効成分。
- マグノリグナンは他の美白成分とは違う特徴的な効能がある。
マグノリグナンはカネボウが開発した美白成分です。マグノリグナンはモクレン科の落葉高木であるホオノキに含まれるフェノール性二量体というポリフェノール成分を元に開発されました。マグノリグナンは厚生労働省から美白有効成分として認可されている成分でもあります。
カネボウは植物に含まれる天然化合物を研究し、化粧品へと応用していることで知られています。カネボウが開発した美白有効成分としてはマグノリグナンの他にロドデノールがあります。
マグノリグナンの美白効果とメカニズム
マグノリグナンの特徴はチロシナーゼの成長を阻害することでメラニン生成を抑制し、美白効果を発揮することです。
美白を損なうシミ・くすみ・そばかすなどができるプロセスは、まず紫外線などを浴びることによりメラノサイトが活性化し、チロシナーゼという酵素が生成されます。このチロシナーゼがアミノ酸の一種であるチロシンと結合し、メラニンが生成され日焼けなどの状態になります。通常はこのメラニンは肌のターンオーバー(新陳代謝)によって1ヶ月程度で垢として排出されますが、加齢などの原因でターンオーバーがうまくいかず、メラニンが肌内に沈着し、シミ・くすみ・そばかすなどになってしまうのです。
多くの美白成分はこのプロセスの内、「メラノサイトの活性化を抑制する」「チロシナーゼの働きを阻害する」「メラニンの排出を促進する」という3つの点で美白を実現させようとしています。
マグノリグナンの効能はこのどれでもありません。実はチロシナーゼとチロシンが結合する前に、チロシナーゼの構造が変化し成熟型チロシナーゼに成長する過程があり、マグノリグナンはまさにこの成長を阻害することでメラニンの生成を抑制することが分かったのです。
これは他の美白成分と組み合わせて利用することにより、より多くの要因で美白を促進することを意味します。
またマグノリグナンは一般的なシミとは違う肝斑(かんぱん)と言われるシミにも効果的と言われています。
肝斑は30~40代の女性に見られるシミで、左右対称にできることが特徴です。原因は明確になっていませんが、女性ホルモンが関与していると考えられています。
マグノリグナンの副作用・注意点
マグノリグナンの副作用やアレルギー反応などは特に報告されていません。マグノリグナンは基本的に天然成分のため安心して利用できる成分とのことです。
ただし、当然のごとく体質に合わない場合もありますので異常を感じた場合はすぐ皮膚科に相談しましょう。
マグノリグナンの効果があると思われるもの
マグノリグナンには以下のような効果・効能が期待できます。
■マグノリグナンが含まれる食品例
マグノリグナンが含まれる食品には以下のようなものがあります。