> 

アルブチン   Arbutin あるぶちん  効果、食品

アルブチン

アルブチン【概要】

  • アルブチンとはハイドロキノン誘導体の美白成分。
  • アルブチンは厚生労働省から美白有効成分として認可されている。
  • アルブチンには、既にできてしまったシミなどへの効果は期待できない。

アルブチンとは化粧品などに使用されている美白成分です。アルブチンは主にシミ・そばかす・くすみ予防、美白維持といった目的で利用されており、厚生労働省から美白有効成分として医薬部外品の認可を受けている成分でもあります。

アルブチンには「α-アルブチン」と「β-アルブチン」があります。以前は単にアルブチンと言うと、β-アルブチンのことを指していましたが、現在は効果性の高さからα-アルブチンのことを言う場合も多くなりました。

「α-アルブチン」は江崎グリコとスイスのDSMニュートリショナルプロダクツが開発した成分で美白成分で有名なハイドロキノンにブドウ糖をα結合で転移させた美白成分です。

「β-アルブチン」は資生堂が開発した成分で、コケモモなどの葉に含まれている天然のハイドロキノン配糖体を利用して開発された美白成分です。

アルブチンの効果・効能

α-アルブチンもβ-アルブチンも基本的には効能は同じです。両者ともハイドロキノン誘導体で、メラニン生成の要因であるチロシナーゼの働きを阻害し、メラニン生成を抑制し、美白を実現するというものです。

アルブチンの特徴と簡単に言うと、ハイドロキノンの効能をそのまま利用し、さらに安定・安全にしたものと言えます。

ハイドロキノンは最強の美白成分と言われていますが、刺激が強いため赤みやかぶれ、肌荒れなどの副作用の恐れがあり、場合によって皮膚が白く抜けてしまう白斑という状態も引き起こすことがあります。

アルブチンはハイドロキノンを配糖体として利用することで安定性や安全性を高めたと言えます。しかし、その反面効果性も弱まっています。特にハイドロキノンの最大の特徴である、シミなど既に色素沈着してしまったメラニンを還元する作用はアルブチンには殆ど期待できないようです。

アルブチンはあくまで美白の予防・維持のみにおいて高い効果性を発揮するということです。

尚、α-アルブチンもβ-アルブチンも効能は同じですが、α-アルブチンはβ-アルブチンに比べ、肌への親和性が高く約10倍の美肌効果があると言われています。

アルブチンの副作用・注意点

アルブチンは適切は範囲で使用する限り安全な成分とされています。ただし、ハイドロキノンに対し過度に副作用がでてしまうような人には、アルブチンの利用も気をつけた方がよさそうです。

いずれにせよ体質により、赤みや湿疹が出る恐れもありますので、その場合はすぐ使用をやめ、医師に相談しましょう。

アルブチンの効果があると思われるもの

アルブチンには以下のような効果・効能が期待できます。

■アルブチンが含まれる食品例

アルブチンが含まれる食品には以下のようなものがあります。

梨(なし) / コケモモ / 
■アルブチンについてもっと調べる
下の検索フォームにアルブチンについて調べたいことがらを入力して検索ボタンを押して下さい。単語で区切ると便利です。(ex.「アルブチン 食事」 →検索)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加