薄毛の原因
薄毛の原因に関しては様々な説があります。「遺伝」「ストレス」「シャンプーの成分」等々、どの説にも多少の異論反論があり、明確な薄毛の原因は定義されていません。
しかし、内容に多少の違いはありますが、大体の原因は特定されていると思われます。それは次の6つのキーワードに集約することができると考えられます。
1.5α-リダクターゼ・タイプ2
2.皮脂
3.栄養
4.汚れ
5.損傷
6.病気
直接的な薄毛の原因
薄毛の原因は遺伝やストレスなど様々なものがありますが、それらは直接的な原因ではありません。多くの薄毛の原因と言われているものは、前述した6つのキーワードに繋がると考えられます。そこで6つのキーワードをもう少し詳しく説明します。
<5α-リダクターゼ・タイプ2> 薄毛の原因キーワード1
いわゆるAGA(男性型脱毛症)と言われる薄毛の原因物質です。AGAは皮脂腺に存在する酵素である5α-リダクターゼ・タイプ2と男性ホルモンであるテストステロン、そしてテストステロンのレセプターの3つが合わさって発症すると考えられています。
この3つが合わさると毛周期(ヘアサイクル)を狂わせ、一気に髪の毛を退行期に誘導し、抜け毛にすると考えられています。男性ホルモンが薄毛の原因と言われますが、正確にはこの5α-リダクターゼ・タイプ2によるものです。その為、AGA治療ではこの5α-リダクターゼ・タイプ2を阻害する処置がとられます。
<皮脂> 薄毛の原因キーワード2
多くの薄毛は皮脂が原因となっていると思われます。頭皮における皮脂は健康面・美容面でもなくてはならない成分ですが、この皮脂の異常な分泌はトラブルの原因となって薄毛を誘発するのは間違い無いようです。
この皮脂が薄毛の原因になるメカニズムには、次の3つの要因があると言われています。
- 皮脂の酸化による毛根への悪影響。
- 皮脂がチリやホコリなどを付着することによる毛根への悪影響。
- 皮脂腺が肥大化することで毛穴が固定されなくなる。
皮脂が分泌を促す代表格は男性ホルモンです。既述の通り男性ホルモン自体が薄毛の原因にもなりますが、皮脂の分泌を促すことでも薄毛の原因になると考えられています。
その他にも皮脂の分泌を促すのは体質であったり、食べ物であることもあります。
<栄養> 薄毛の原因キーワード3
髪の毛も栄養不足になれば成長できず、当然、薄毛の原因になります。髪の毛が栄養不足になるのは2つの理由があります。一つ目は「単純に栄養が足りなくなること」です。例えばダイエットや偏食などで髪の毛に必要なアミノ酸等が十分に供給できない場合です。
二つ目は「血行不良により髪の毛に栄養が届けられなくなる場合」です。髪の毛への栄養は毛根にある毛乳頭へ毛細血管を通じて送られます。この毛細血管は非常に細く繊細な為、ちょっとしたことで血流が悪くなってしまいます。その要因には自律神経やホルモンバランスの乱れなどがあります。ストレスや生活習慣の乱れ、妊娠期に薄毛になりやすくなるのはこの為です。
<汚れ> 薄毛の原因キーワード4
頭皮を不衛生にすることも薄毛の原因になります。頭皮を不衛生にすることで、フケや汚れが毛穴につまり抜け毛を促進します。また、悪玉の細菌が増殖し炎症が起こることも薄毛を促進する原因となります。
<損傷> 薄毛の原因キーワード5
頭皮や毛根を損傷することも、勿論薄毛の原因になります。これは怪我などで頭皮を傷つける場合もそうですが、それよりもヘアカラーやパーマなども毛根を損傷することとなり薄毛を促進します。
また紫外線にあたることも頭皮を損傷することに繋がります。さらにシャンプーのし過ぎや洗浄力の強いシャンプーの利用も頭皮を損傷し、薄毛の原因になることがあります。
<病気> 薄毛の原因キーワード6
病気が原因で薄毛になることもあります。これは病気によって栄養不足や頭皮の炎症などが起きる場合だったり、薬の副作用によるものなど様々な原因になります。
具体的な薄毛の原因
前述した「男性ホルモン」「皮脂」「栄養」「汚れ」「損傷」「病気」が薄毛の直接的な原因ですが、一般的にはこれらのトラブルを誘発するものが薄毛の原因と言われています。
細かいものを合わせると実に様々な説があります。その内のいくつかをご紹介します。各々の詳細に関しては別頁に記載していますのでクリックして各項目のページでご覧ください。
・不規則な生活
・偏った食生活
・遺伝
・ストレス
・男性ホルモン
・皮脂腺
・動物食
・自律神経の乱れ
・無理なダイエット