薄毛の原因8 自律神経の乱れ
自律神経の乱れも薄毛の要因とされています。
私達の全身に張りめぐらされている血管を、一本につないで長さを計ると、約六万九千キロメートルという長さで、地球を二周以上もすると言われています。
想像もつかないその血管ですが、血管を太くしたり、細くしたりするには自律神経がかかわってきます。自律神経には、交感神経と副交感神経があります。
このふたつの神経はシーソー型といわれており、交感神経が優位に立つと、そこで交感神経から副交感神経に交換されます。昼間の間は、交感神経が優位になり、夜から睡眠時間に副交感神経が優位になります。
そこで、血管を太く(拡張)させることですが、血管を拡張すれば、血液量は多くなります。血液量が増えるのですから、毛根にある毛乳頭に、良質の栄養がタップリまわってきます。毛髪の育成には最も良いことです。つまり副交感神経が優位なると抜け毛が減り、薄毛になりにくくなります。
その反対に、交感神経が優位になりますと血管は収縮し、血液量は減ります。血液量が減りますので、毛根の毛乳頭は血液不足(栄養不足)になり、良い毛髪ができにくい状況となります。つまり、交感神経が優位になると抜け毛が増え、薄毛になりやすくなります。
自律神経の交感神経が優位ですと、汗腺のはたらきが活発になり、皮脂腺の分泌を促進し、心臓の心拍数を増加させ、胃の運動は減少します。
その反対に、副交感神経が優位ですと、心臓心拍数減少、血管拡張、胃腸の運動促進という具合です。副交感神経が優位ですと、毛髪に大切な器官が活性化します。
薄毛や抜け毛には交感神経がよくない感じがしますが、通常生活において交感神経も重要な要素です。要は交感神経と副交感神経のバランスであり、このバランスが崩れることが薄毛の要因となります。自律神経が乱れるとホルモンバランスが崩れたりストレスが溜まりやすくなったりすることも薄毛の要因につながることとなります。
また、夜きちんと寝ることは髪の毛が成長する時間帯に副交感神経が活発になり、髪の毛の成長時に十分な栄養が供給できることからも薄毛予防に非常に重要な要素と言えます。