薄毛の原因3 遺伝
薄毛やハゲの原因が遺伝という説がありますが、実は明確には解明されていません。
ただし、身内に薄毛だったりやハゲている人がいる場合、当人も薄毛やハゲる可能性が大きいようです。
薄毛やハゲの遺伝の傾向として、以下のようなことが言われています。
- ハゲ・薄毛の父×薄毛の母 = ほぼ薄毛かハゲる
- ハゲ・薄毛の父×普通毛の母 = 薄毛かハゲの可能性が高い
- 普通毛の父×普通毛の母 = ほぼ大丈夫
※ただし親戚に薄毛・ハゲがいる場合はハゲる可能性がある - 両親&親戚関係にハゲがいない = 薄毛かハゲの可能性は非常に低い
薄毛・ハゲの遺伝説はあくまで傾向で、父親が薄毛やハゲていれば、当人も100%薄毛になったりハゲたりするわけではなく、薄毛になったりハゲる人もいれば、薄毛にならずハゲない人もいます。
薄毛やハゲる確率が一定でないのは、一つの要因として母親の遺伝因子の影響も受けるからです。つまり、当人に伝わった遺伝因子が優性遺伝か、あるいは劣性遺伝かによって大きくわかれるのです。
少し専門的な話になりますが、遺伝因子は2個一対でセットになっています。このうち強いほうの因子を優性遺伝因子と呼び、弱くて特性が隠れているものを劣性遺伝因子と呼びます。
たとえば、2個ともハゲる因子を持った父親と、1個だけハゲの因子を持った母親から生まれた場合、残念ながら、将来ほぼハゲることになります。なぜなら、父親の遺伝因子が2個ともハゲる要素を持っている場合は、母親の遺伝因子に左右されないからです。
ですから、母親が2個ともハゲない因子を持っていたとしても、父親のほうが両方ともハゲる因子を持っているなら、男の子が生まれた場合、その子はほぼハゲるということになるのです。
両親が2個ともハゲる因子を持っていれば、これはいわずもがなのことですが、やはりほぼハゲます。ハゲる因子とハゲない因子をそれぞれ持っている父親と母親から生まれた男の子は、約7割がハゲるといわれます。
このように、薄毛やハゲの原因が遺伝に左右されるという傾向はあります。
しかし兄がハゲているのに、弟はハゲないという例も珍しくなく、遺伝が確実に薄毛やハゲの原因かと言うと、そこはハッキリしていないというのが現状です。