うつ病
うつ病【概要】
心身にストレスを受け続けると、軽いうつ状態に陥ることがある。やる気が出ない、人に会いたくない、眠れない。食欲が湧かなくて、体重が落ちていくこともある。
うつ病(鬱病)は、セロトニンやノルアドレナリンなど、脳内の神経伝達物質の低下が関係しているといわれる。
悩みの多い思春期や、仕事、家庭で責任が重くなる中年期に多くみられるが、60歳以上の老人性うつは若者の数倍。
また、女性はホルモン変動の影響を受けてうつ状態に陥りやすく、うつ発症率は男性の2倍という。特に月経前症候群(PMS)に伴うもの、妊娠中、産後、更年期のうつが多い。
軽うつの場合、疲れや頭痛、めまい、肩こりなどの体の不調が表に出やすく、落ち込みや憂うつ感といったうつ痛特有の症状は顕著ではない。したがって、自分が軽うつ状態にあると、なかなか気づかない人もいる。
体の不調に加えて、何をしても楽しくないなどの気持ちが2週間以上続く場合は、軽うつを疑っていい。心療内科を受診しよう。
うつ病予防・改善について
うつ病の治療には、セロトニンを増やす作用のある抗うつ薬が処方される。
女性の場合は、ホルモンの変動を考慮して、抗うつ薬とホルモン治療の併用が勧められる。
素人判断をせず、医師と相談しながら治療にあたるのが基本だが、できるだけ薬を使いたくないなら、抗うつ薬と同様の作用をもつハーブのセントジョーンズワートを試してみてもいい。
ただし、血液凝固防止剤や強心薬、ピルなど一部の処方薬の効力を弱める働きがあるので、医師、薬剤師に確認のうえ利用すること。
気持ちが沈んでいるときは、十分な休養をとること。運動、旅行などで気分転換したり、アロマテラピーや入浴で心身をリラックスさせるのも効果がある。
食欲不振から栄養不足になっている場合もあるので、マルチビタミン・ミネラルのサプリメントも利用して栄養を補給しよう。
なかでも脳の機能正常化に欠かせないビタミンB群は多めに摂りたい。B群欠乏でうつ病が発症するともいわれる。
月経前のうつ状態にはB6が効果的。また、脳の健康維持には、DHA・EPA、レシチン、イチョウ葉エキスがおすすめだ。
うつ病に効果があると思われる食品成分
うつ病に効果があると思われる健康成分には以下のようなものがあります。