肩こり
肩こり【概要】
例えば長時間座ったままデスクワークを続けていると、重い頭を支えるために、うなじや肩の筋肉がいつも緊張した状態になり、こわばってしまう。これが肩こりと呼ばれるもの。
筋肉は、緊張と弛緩が繰り返されていればポンプ作用で血液がスムーズに流れるが、肩の筋肉が緊張した状態が続くと血行が悪くなり、乳酸などの疲労物質がたまってしまう。
また、過度の運動によっても疲労物質が蓄積し、肩こりを起こすことになる。
このほか、寝違いなどによって頸椎や胸椎がずれて痛みを生ずる場合や、内臓の病気や血圧の異常によって生ずるもの、強いストレスによって起こる肩こりもある。
長時間の肩の筋肉の緊張や過度の運動による一時的な肩こりなら、それほど心配はない。しかし、頑固な肩こりや体のだるさなど全身症状を伴う場合は要注意だ。
みぞおちや肋骨の下から背中、右肩に痛みがあったり、背中や肩甲骨の下が圧迫されるように痛いようなときは、胆のう炎や胆石症の疑いがあるので、すぐ内科医へ。
胸が締めつけられるような痛みが左肩や左腕まで伝わる場合は、狭心症や心筋梗塞などの危険がある。
また、首を反らせたり回したりすると痛みが肩や腕にまで走る場合は、頸部椎間板ヘルニア。首の後ろから背中にかけてこりがあり、手指のしびれ感がある場合は変形性頸椎症の可能性がある。
肩こりがいつまでも抜けない、あるいは肩以外の部分に広がっている場合は早めに病院へ。
肩こりの予防・解消・改善について
肩こりを予防するには、ときどき軽く肩や首の運動を行って、血行が悪くならないようにすること。
また、過度な運動によるこりは、筋肉を休ませることが一番だ。入浴やマッサージで筋肉の硬直をほぐして血行を促進させるのも効果的である。
栄養面ではビタミンB1。体内でブドウ糖をエネルギーに変換するときに不可欠なビタミンで、不足すると疲労物質を蓄積させることになる。
ビタミンB1同様、筋肉の疲労物質を分解するものにはクエン酸がある。
血行をよくするものにはビタミンE、イチョウ葉エキスなどもある。
肩こりに効果があると思われる食品成分
肩こりに効果があると思われる健康成分には以下のようなものがあります。