アレルギー疾患
アレルギー疾患【概要】
アレルギー疾患のポイント
- アレルギーは免疫機能の異常
- アレルギーの明確な原因は不明
- アレルギーには青背魚やしそ油が効果的
アレルギー(Allergie)とは免疫反応が過剰におこる症状のことをいいます。アレルギー疾患には代表的なものとして、花粉症(アレルギー性鼻炎)、食物アレルギー、薬物アレルギー、アレルギー性胃腸炎などがあり、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、蕁麻疹などもアレルギーの一種とされています。アレルギーといえば、今や日本人の5人に1人にみられるといわれる現代病の一つです。
アレルギーの症状
アレルギーの症状は様々なものがあります。基本的な症状としては異物(抗体)を排除しようとする時に化学伝達物質が神経や血管を刺激して、気管支ではせきやくしゃみ、呼吸困難、目では充血や涙、鼻では鼻水や鼻づまり、皮膚では発疹、湿疹、じんましんやかゆみ、内蔵では腹痛や吐き気といった症状を引き起こします。
アレルギーの仕組みと原因
アレルギーは、体の免疫機能が異常になる病気です。人の体は、外から侵入してきた異物に対し、生体防御のために抗体を作ります。そして異物が再度、侵入してくると、抗体とくっついて抗原抗体結合物を作り、ヒスタミンなどの化学伝達物質を放出して異物を排除しようとします。
そうした免疫機能が、病原菌を追い出すといった正常な働きをすれば問題ありません。ところが、花粉や食物など、毒性がなかったり弱かったりするものまで異物(アレルゲン)とみなして、過剰に反応してしまう状態をアレルギーといいます。
同じ異物が侵入してきても、発症する人としない人がいますが、その原因はわかっていません。アレルギー体質といった遺伝的要素、過剰なストレス、空気汚染などの環境、栄養の偏りなども誘発原因のひとつであるといわれています。
アレルギーに効果的な食品・成分
アレルギーの種類によってさまざまな症状がありますが、それらの不快な症状をやわらげるには、DHA・EPAやα-リノレン酸といった脂肪酸をとるのが効果的です。
DHA・EPAは、さば、あじ、いわし、さんまといった青背魚に多く含まれており、とくにEPAから生成されるプロスタグランディンがアレルギー反応を抑えます。
α-リノレン酸は、しそ油などに含まれており、とくに花粉症に対する効果が期待されています。ただし、青背魚もしそ油もエネルギーが高いので、とりすぎに注意しましょう。また、しそ油は酸化しやすい抽なので、加熱調理には用いず、サラダのドレッシングなどに利用しましょう。
アレルギーの炎症には体内の活性酸素が関わっているので、野菜や果物などから、さまざまなカロテノイドをとるのも有効です。カロテノイドの抗酸化力で、活性酸素を除去できます。
さらに、花粉症の症状の緩和には、バラやチョコレートなどに含まれるポリフェノールが有効ともいわれています。バラの成分はお茶やジャムなどでとれます。
食生活以外の対処法としては、アレルゲン(花粉症であれば花粉)をできるだけ体内に取り込まないことにつきます。また、空気汚染や過剰なストレスにさらされる環境を変えることも有効です。
アレルギー疾患に効果があると思われる食品成分
アレルギー疾患に効果があると思われる健康成分には以下のようなものがあります。