小松菜
小松菜【概要】
小松菜は、アブラナ科の植物で、”かぶ”から葉菜用に改良され、当初は、冬にとれるので冬菜、雪菜と呼ばれたといいます。
関東では正月の雑煮に欠かせない野菜でした。東京の小松川 (江戸川区) でたくさんつくられていたため、「小松菜」と名前がついたようです。
現在でも関東地方での生産が盛んで、東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県だけで全国収穫量の7割を占めるほどだといいます。
小松菜の有効成分と効果・効能
小松菜は緑黄色野菜の代表で、栄養的な特徴は、カルシウムが非常に多く、ほうれんそうの約3倍も含んでいるという点です。
このカルシウムは、小松菜100g(約1/3束)で1日の必要量の1/3近くをとれるという優秀さです。カルシウムは骨や歯を育て、ストレスをやわらげる働きをします。
また、小松菜100gでビタミンAは1日の所要量を、ビタミンCは40%はとれるという含有量。β-カロテンは、皮膚や粘膜を丈夫にし、免疫機能を維持し、粘膜のガンを抑制します。さらに、ビタミンEと組み合わせれば、ガンに対する抑制力をさらに高めます。
小松菜の料理方法・調理のポイント
小松菜は旬の冬、霜にあたるたびに、葉は厚くなり、アクが抜けて、ますます食べやすくなります。新鮮なものなら生でも大丈夫です。
アクが少ないので、ゆでずに、汁に直接入れたり、妙めてもアクを感じさせないのが特徴。ビタミンCは水溶性なので汁ごと食べる工夫も必要です。
小松菜と一緒に食べると効果的な食材・栄養成分
小松菜はたんぱく質や油脂、油脂を含む食品と組み合わせるのが基本です。
健康野菜の代表格の小松菜ですが、亜硝酸塩を含むのが難点。アミンを含む食品(スモークソーセージ、オイルサーディン、たらこなど)との組み合わせは発ガン物質を生成するので避けた方がよいです。
小松菜の旬と選び方と保存方法
小松菜の旬は冬から早春まで。霜を受けて育った露地ものは格別のおいしさです。また、春まきのものは、冬のものとはひと昧違った柔らかなおいしさです。
小松菜は葉肉が厚く、緑色が濃く、葉脈があまり発達していないものが良品。保存は、湿らせた紙で包んでからポリ袋に入れ、根を下にして野菜室で冷蔵します。
小松菜に含まれる健康成分
小松菜に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。