発芽玄米
発芽玄米【概要】
発芽玄米は玄米を水につけて発芽させ、芽が出た状態で乾燥させたものです。
発芽玄米の元となる米の原産地は中国、インド、インドシナなどの諸説があります。米を玄米の形で貯蔵するのは日本独自の方法で江戸時代から始まったとされています。1990年代より玄米を発芽させた発芽玄米が出回るようになりました。
発芽玄米は玄米を発芽させることによって酵素が活性化し、炭水化物(糖質)の代謝を促すビタミンB1や、脂質の酸化を防ぐビタミンEの量が格段に増えます。また発芽玄米に含まれる整腸作用のある食物繊維は白米の4~5倍、脂質の代謝を促すイノシトールは白米の6倍以上、オレイン酸などの一価不飽和脂肪酸は白米の3倍以上含まれています。発芽玄米に豊富に含まれるギャバ(γ-アミノ酪酸)という成分は、脳内の血流を促進して脳への酸素供給量を増やし、脳の働きを活性化する働きがあります。
発芽玄米の主な栄養素(可食部100g当たり/籾発芽玄米)
・たんぱく質・・・6.5g
・脂質・・・3g
・炭水化物・・・70.9g
・ビタミンB1・・・0.4mg
・ビタミンE・・・2.2mg
エネルギー:337kcal(100g当たり)
発芽玄米の主な生理機能成分(推定機能)
●ギャバ(血圧上昇抑制、脳血流促進)
ギャバはアミノ酸の一種です。ギャバは脳内の血流を促進し神経伝達を活性化させます。ギャバには高血圧予防などの効能も期待できます。
●γ-オザリノール(動脈硬化抑制、不定愁訴改善)
γ-オザリノールは脂質の酸化を抑制します。γ-オザリノールは更年期障害などに伴う不定愁訴を緩和・改善に有効と言われます。
●ニコチアナミン(血圧低下)
ニコチアナミンは血圧上昇に関与するホルモンの働きを抑制し、血圧を下げる働きがあります。
●フェルラ酸(一酸化窒素合成)
フェルラ酸は血管拡張成分です。フェルラ酸は一酸化窒素を体内合成します。フェルラ酸には血管拡張作用があり、心筋梗塞など血管の閉塞による疾病を予防する効能が期待できます。
●食物繊維(整腸、抗ガン、循環器疾患抑制)
食物繊維は腸内善玉菌を活性化する効能があります。
発芽玄米の選び方のポイント
発芽玄米は粒がそろってひび割れていないものが良質です。発芽玄米は特に賞味期限を確認して購入しましょう。発芽玄米には500gから2kgくらいまでの包装があるので用途に応じて選ぶとよいです。
発芽玄米の保存方法
発芽玄米の商品を開封したあとは密閉容器に入れ、日光の当たらない乾燥した涼しい場所に保存しましょう。できれば発芽玄米は冷蔵庫に保存するのが望ましいです。
発芽玄米の期待される働き
整腸 高血圧予防 脳機能維持改善 更年期障害緩和 ガン(癌)抑制 動脈硬化予防
発芽玄米に含まれる健康成分
発芽玄米に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。