たらこ(鱈子)
たらこ(鱈子)【概要】
たらこ(鱈子)とはスケトウダラの卵巣を原材料としたものです。近年では国産のたらこ(鱈子)は減少しています。そのためたらこ(鱈子)の原料はアラスカやロシアからの輸入が多くなりましたが、輸送方法の発達により生のものでも手に入るようになっています。たらこ(鱈子)は日本人が好む魚卵の中でも最もポピュラーなものと言えます。
たらこ(鱈子)はスケトウダラの卵巣を塩蔵したものです。現在、店頭で売られているものの多くは、アラスカやロシアから冷凍で輸入され、国内で加工されたものです。見栄えをよくするために合成着色料を使用したたらこ(鱈子)がありますが、たらこ(鱈子)のもともとの色は赤くなく、黄色みを帯びた肌色です。生のたらこ(鱈子)が手に入ったら2cmほどに切り、薄い塩水につけて血ぬきをしてから醤油とみりんで煮付けるとよいです。
たらこ(鱈子)はパントテン酸を多く含むので神経伝達物質であるアセチルコリンの生成を促すほか、副腎皮質ホルモンの生合成にもかかわるので、ストレスへの耐性を高める働きがあると言われます。またたらこ(鱈子)には粘膜や肌の調子を整えるビタミンB2・ビタミンE、さらにたらこ(鱈子)には味覚を正常に保つ亜鉛も含みます。
[たらこ(鱈子)の種類と仲間]
■モミジコ:
スケトウダラの卵巣を塩蔵し、赤く着色したものです。いわゆるたらこ(鱈子)と呼ばれるもので、漢字で書くと「紅葉子」となる。
■マダラコ:
材料はマダラの卵巣。スケトウダラの卵と違って卵を包む卵巣の袋がかたいので、袋から出して調理します。袋から出すと卵は一粒ずつバラバラになります。
■フグの卵巣のぬか漬け:
石川県の名物。本来猛毒であるフグの卵巣をまず1年間塩漬けにし、次に2年以上ぬかに漬けて毒を分解します。粕漬けもあります。
[たらこ(鱈子)の選び方のポイント]
たらこ(鱈子)の大小にかかわらず、ふっくらとして形がよく、食べるとつぶつぶ感のあるものが良品です。白茶けたり、乾燥したりしていないものを選ぶと良いです。
[たらこ(鱈子)の保存方法]
冷蔵庫で保存して早めに食べきる必要があります。
[たらこ(鱈子)の主な栄養素(可食部100g当たり/生]
・たんぱく質・・・24g(アミノ酸スコア100)
・ビタミンE・・・7.1mg
・ナイアシン・・・49.5mg
・パントテン酸・・・3.68mg
エネルギー:403kcal(100g当たり)
[たらこ(鱈子)の期待される効果・効能]
動脈硬化予防 肝機能強化 血栓防止 脳機能維持改善 皮膚機能維持改善
たらこ(鱈子)に含まれる健康成分
たらこ(鱈子)に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。