シマアジ(しまあじ)
シマアジ(しまあじ)【概要】
シマアジ(しまあじ)は「アジの王様」といわれるほど、アジ科のなかで最も味がよいとされます。シマアジは漁獲量が少なく高価だったときもありましたが、最近では養殖のシマアジや輸入ものが多く出回っており、簡単に手に入るようになりました。養殖のシマアジは天然ものに比べて脂肪が多いですが味わいはすっきりとしています。
シマアジは本州以南の世界中の暖海域に分布しています。シマアジはアジの仲間としては大型で全長は60~100cm。背部が青色、腹部が銀白色で、体の中央には尾びれに向かって真っ直ぐ黄色の鮮やかな線が入っています。シマアジは漢字で縞鯵と書きますがこの縦縞がシマアジという名前の由来とされている。
シマアジの脂質にはIPAやDHAなどの不飽和脂肪酸が豊富に含まれ、血栓や動脈硬化の予防、脳細胞の活性化に役立ちます。他にシマアジには糖質のエネルギー代謝を促進するビタミンB1、たんぱく質のエネルギー代謝を活発にするビタミンB6、カルシウムの吸収を助けるビタミンDなども多く含まれます。長崎県や愛媛県では自然海域での養殖研究が行われ、肉質の改善が進んでいます。
[シマアジの選び方のポイント]
シマアジは小ぶりで体側の中央を走る黄色い線がはっきりしていて、体にはりがあるものが良いとされます。天然のシマアジは身がピンク色で、養殖ものは白っぽいを選びましょう。
[シマアジの種類と仲間]
●コバンアジ
コバンアジは全長約50cmのシマアジです。コバンアジは本州中部以南のインド・太平洋の暖海に分布しています。コバンアジは身が少ないため積極的には食用とされませんが、その美しい姿形から水族館などで人気です。
[シマアジの主な栄養素(可食部100g当たり/生)]
・たんぱく質・・・21.9g
・脂質・・・8g
・鉄・・・0.7mg
・ビタミンD・・・18μg
・ビタミンB6・・・0.52mg
エネルギー:168kcal(100g当たり)
[シマアジの主な生理機能成分(推定機能)]
●IPA(EPA)(血栓防止)
IPA(EPA)は不飽和脂肪酸です。IPA(EPA)は血栓の形成を抑え、血液の流動性を高め、動脈硬化、高血圧を予防する効果があると言われます。またIPA(EPA)はアトピー性皮膚炎、ぜん息などのアレルギー症状を緩和・改善、ガンを予防なども期待できます。IPA(EPA)の抗血栓作用やコレステロール値低下作用はDHAより強いとされます。
●DHA(脳神経細胞機能の維持)
DHAは不飽和脂肪酸です。DHAはα-リノレン酸からIPAを介して生成されます。DHAには脳細胞を発達・活性化させ、記憶力、学習能力を向上する働きがあります。その他DHAにはコレステロール値を低下、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を緩和・改善、さらにガンを予防する効果が期待できます。
[シマアジの期待される効果・効能]
血栓防止 動脈硬化予防 脳機能維持改善 細胞老化防止 骨の強化 アレルギー抑制 老人性認知症予防
シマアジ(しまあじ)に含まれる健康成分
シマアジ(しまあじ)に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。