橙(ダイダイ)
橙(ダイダイ)【概要】
橙(ダイダイ)は別の漢字で代々、別名サワーオレンジとも言われる果物です。橙(ダイダイ)の原産地はヒマラヤ地方です。橙(ダイダイ)は日本に伝わり、サワーオレンジから橙(ダイダイ)という名になったと言われています。日本に橙(ダイダイ)は中国から渡来しています。中国ではだいだい色から緑色に戻ることから「回青橙(かいせいとう)」と呼びます。日本では和歌山県、愛媛県などが現在の主な橙(ダイダイ)の産地です。橙(ダイダイ)の旬は冬から春です。
だいだい色の果実は、冬を過ぎても木から落ちない傾向があります。2~3年は枝についていることから、代々と呼ばれています。「代々」は子孫繁栄の意味にもつながり、縁起がよいとして正月のしめ飾りにも使われています。
橙(ダイダイ)の果肉は酸味と苦味が強いので、果物としての生食には向きませんが、ポン酢に利用されることが多い。特に青い未熟果は酸味が強く、上品な味わいをかもし出し、料理の味を引き立てます。橙(ダイダイ)の果皮は食物繊維のペクチンが多いのでジャムに適し、果肉と一緒にマーマレードにされます。橙(ダイダイ)の酸味のもとはクエン酸で、疲労物質である乳酸の代謝分解を促し、疲労回復を促進します。その他橙(ダイダイ)には余分なナトリウム(塩分)の排出を促すカリウムを多く含み、高血圧の予防にも役立ちます。
橙(ダイダイ)の選び方のポイント
橙(ダイダイ)は皮色が色鮮やかでつやがあり、ハリのあるもの選びましょう。ヘタの緑色が色あせしていない橙(ダイダイ)ほど新鮮です。
橙(ダイダイ)の保存方法
橙(ダイダイ)はポリ袋に入れて乾燥を防ぎ、冷蔵庫で保存します。
橙(ダイダイ)の主な栄養素(可食部100g当たり/生)
・カリウム・・・190mg
・カルシウム・・・10mg
・マグネシウム・・・10mg
・β-カロテン・・・18μg(レチノール当量3μg)
・ビタミンC・・・35mg
エネルギー:24kcal(100g当たり)
橙(ダイダイ)の主な生理機能成分(推定機能)
●フラボノイド(抗酸化、抗ガン)
フラボノイドは色素成分で、ポリフェノールの一種です。フラボノイドはガンや老化を予防。高血圧、動脈硬化、脳卒中を予防。利尿作用もあるとされます。
●テルペン(自律神経調節)
テルペンは芳香成分です。テルペンは神経の興奮を鎮め、ストレスを解消します。
●食物繊維(整腸、抗ガン、循環器疾患抑制)
食物繊維はコレステロールを排出し動脈硬化、糖尿病、ガンを予防する傾向があります。
橙(ダイダイ)の期待される効果・効能
疲労回復 ガン抑制 動脈硬化予防 血栓予防 高血圧予防 利尿促進 リラックス効果
橙(ダイダイ)の種類と仲間
●回青橙
回青橙は座橙(ざだいだい)とも呼ばれます。回青橙の果実は150g程度の重さで小ぶりで、冬に濃いだいだいに色づくが、収穫せず木に残しておくと、春には緑色に戻ります。
●臭橙(しゅうとう)
臭橙はかずすとも呼ばれます。臭橙の名前の由来は、皮に特有の香りがあることです。臭橙の果実は球形で、重さは200g程度です。
橙(ダイダイ)に含まれる健康成分
橙(ダイダイ)に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。