ライチー
ライチー【概要】
ライチーはブドウ色の果皮の中に、白いゼリー状の果肉が入っている果物です。ライチーは別名レイシと言います。ライチーはジューシーでやわらかく、ほどよい甘味が特徴です。
ライチーの原産地は中国南部からベトナム北部にかけての地域です。中国ではライチーを紀元前から栽培していました。ライチーは亜熱帯で育つ植物ですが果実をつけるには15~20度の低温が必要なため、栽培地は高地に限定されます。現在ライチーは、南アフリカ、ジャマイカでも栽培されています。
ライチーは赤血球の生成を助ける葉酸を豊富に含むため、貧血の予防に有効です。またライチーに含まれている葉酸はたんぱく質とDNA、RNAの合成に作用し、発育を促す作用もあるので、妊娠中の女性は積極的に摂りたい果物です。ライチーにはコラーゲンの生成を促し美肌を保つビタミンC、血圧を安定させて高血圧を予防するカリウム、骨や血管壁を丈夫にする銅、骨の形成にかかわるマンガンなどを多めに含んでいます。ライチーは生のまま食べることが多いですが、ジュースやシャーベット、シロップ漬け、果実酒などにも加工されています。ライチーの多くは台湾や中国から冷凍品や缶詰めで輸入されますが、日本でも沖縄県や鹿児島県の一部で栽培されています。
ライチーの主な栄養素(可食部100g当たり)
・カリウム・・・170mg
・銅・・・0.14mg
・マンガン・・・0.17mg
・葉酸・・・100μg
・ビタミンC・・・36mg
エネルギー:63kcal(100g当たり)
ライチーの主な生理機能成分(推定機能)
●食物繊維(整腸、抗ガン、循環器疾患抑制)
食物繊維は消化酵素によって分解されない成分で、腸内の善玉菌の繁殖を活性化することで便の量を増やし、腸内環境を整えます。食物繊維はコレステロールや老廃物を排出し、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病、ガンを予防する作用もあります。
ライチーの選び方のポイント
ライチーは果皮の紅色が鮮やかなもののほうが新鮮です。鮮度が落ちるとライチーは茶色くなります。缶詰めのライチーは賞味期限を確認しましょう。
ライチーの保存方法
ライチーはカビやすいのでポリ袋に入れて、すぐに冷蔵庫で保存し、2~3日で食べきるようにしましょう。ライチーは冷凍保存も可能です。
ライチーの種類と仲間
●ランブータン
ランブータンはライチーと同じムクロジ科です。ランブータンはランブータン属になり、原産地はマレー半島です。ランブータンはやわらかいとげのある果皮が特徴的です。ランブータンという名前はマレー語の毛のあるものに由来します。ランブータンの味はライチーとよく似ています。
●リュウガン
リュウガンはムクロジ科の仲間です。リュウガンはインド原産です。リュウガンは直径2~3cmほどの大きさで、果皮は淡褐色、果肉は半透明のゼリー状です。リュウガンの味はライチーに似て甘いです。
ライチーの期待される働き
疲労回復 貧血改善 高血圧予防 動脈硬化予防 糖尿病予防 便秘改善
ライチーに含まれる健康成分
ライチーに含まれる健康成分には以下のようなものがあります。