グルコサミン
グルコサミン【概要】
グルコサミンとは、カニやエビなどの甲殻類の外皮を形成するキチン質やヤマノイモなどのネバネバ成分であるムコ多糖に多く含まれている天然のアミノ糖の一種である。
アミノ糖は糖タンパク質を構成する成分で、ヒトの体にも存在しており、軟骨や爪、じん帯、皮膚などに分布し、細胞間や組織同士を結びつける結合組織の役割を果たしている。
グルコサミンの効果・効能
加齢や肥満による関節の酷使に加え、代謝の低下や運動不足によって軟骨の再生不良が起こると、腰痛や膝の痛み、進行すれば関節炎や変形性関節症を招く恐れがある。
グルコサミンは、軟骨を作るためには必要不可欠な栄養素のひとつだが、これらの諸症状は、グルコサミンを口から摂取することで改善できるとされている。
最近の研究では、ガン細胞から出されるトキソホルモンというガン毒素を阻害し、食欲不振を改善することから、ガン(癌)による急激な痩せと、衰弱を食い止める効果が期 待できるという報告もなされている。
グルコサミンを含む食べ物・摂取方法
甲殻類アレルギーの人や、グルコサミンを食物として摂りたい人には、ヤマノイモなどが適している。
その他の場合はサプリメントなど健康食品でグルコサミンを摂取することになる。
変形性関節症に対する有効性は、保水性に優れ、体内においては水分とともに栄養の吸収や運搬の役目をする「コンドロイチン」をグルコサミンと併用することで高められるとされている。
グルコサミンの製品の多くにコンドロイチンが含まれているのはこのためだ。グルコサミンとコンドロイチンの両者が一緒になっている成分としては、ムコ多糖が挙げられる。
グルコサミンの過剰摂取・注意点・副作用
グルコサミンを含む食べ物・食品には、カニやエビなどを原料にしたものが多いため、甲殻類にアレルギーがみられる人は摂り方に注意が必要。
少量から徐々に摂取量を増やしたり、原料をチェックするなど慎重にはじめるのが賢明だ。
また、これまでにグルコサミンが重大な病気につながったという報告はないが、ごく一部の人に胃の不快感や食欲減退などの症状が現れることがある。
その場合は、医師への相談や摂取量の調節などで適宜対応することをおすすめする。
グルコサミンの効果があると思われるもの
グルコサミンには以下のような効果・効能が期待できます。
■グルコサミンが含まれる食品例
グルコサミンが含まれる食品には以下のようなものがあります。