かに(蟹)
かに(蟹)【概要】
- かには高タンパク質・低カロリー食品である。
- かにはタウリン・カルシウムやミネラルも豊富。
- かにとビタミン類を一緒に摂って栄養効果アップ。
かには日本国内だけでも800種以上も生息していますが、有名なのは、北海道のタラバガニ(カニではなくヤドカリの類)・毛蟹・タラバガニ科のハナサキガニ、日本海産のズワイガニ(越前がに・松葉がに)、本州津軽海峡以南にすむガザミでしょう。近年はゆでたもの、冷凍されたものの輸入物が多く出回っていますが、それでも、だんだん高嶺の花の食品になっていくのが残念です。
かに(蟹)の栄養成分と効能・効果
かにの栄養的な特徴は、低カロリーのわりにたんぱく質が豊富なこと。そして、タウリン、味覚や嗅覚異常を予防する亜鉛、鉄の利用を助けて貧血を予防する銅などの含有量も多いことです。
さらに、かににはカルシウムも豊富です。カルシウムは、骨や歯を丈夫にするほか、大脳などで神経系の興奮を調整してストレスをやわらげる働きもあります。大人も子どもにとっても、ストレスの多い現代生活には、カルシウムは不可欠の栄養素になりました。
糖質、脂質の代謝に働く、血行をよくするナイアシンも含みます。ビタミンB群のバックアップの必要な成分です。
タウリンは肝臓機能を強化することから、お酒をよく飲む人・OA機器などで目を酷使する人には、やさしい栄養素です。食物繊維と一緒にとると相乗効果が狙えます。
かにに含まれるカニみそにはビタミンA、亜鉛、EPAが豊富で肝機能改善に効果的と考えられています。またカニみそには細胞を活性化する核酸も多く含まれています。
かに(蟹)に期待される効能
・癌(ガン)
・動脈硬化
・高血圧
・肝機能
・骨の強化
・歯の強化
・痴呆症
かに(蟹)の調理のポイント
生で超新鮮なカニなら〝あらい〃にかぎります。普通は、生のかにを塩ゆでにして二杯酢やサラダに用います。冷凍物やゆでたかには、蒸して使います。
かに(蟹)の選び方と保存
ズワイガニは1~3月、タラバガニは冬。毛蟹は冬を中心に、ガザミは身は夏、卵巣を味わうのは冬です。かに一般にいえることは、活けのものは、もち上げると脚をハタハタするようなら生きている証拠です。
ゆでたかになら、手にもって重量感のあるものが身が充実しているでしょう。甲羅の色がきれいで関節が黒ずんでいないものは鮮度がよいとみていいでしょう。
ガザミは甲羅の左右がとんがり、ピンク色になっているものはワタが詰まって美味。
かに(蟹)の効果的な組み合わせ
かににはタウリン・ナイアシン・ミネラル類が豊富ですが、各種ビタミンは低レベルです。不足するビタミン類を、緑黄色野菜や柑きつ類、きのこ、種実、植物油などを献立に組み入れて、献立全体で栄養効果を高めることが大切です。
しかし、かにそのものの風味と味を楽しみたいのも本音のところです。ときに洋風で楽しむのでしたら牛乳がよく合いますし、マヨネーズも好コンビです。そうなれば、合わせる食材のイメージが広がります。
かに(蟹)に含まれる健康成分
かに(蟹)に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。