グリシニン
グリシニン【概要】
- グリシニンは大豆たんぱく質の主成分。
- グリシニンは高タンパク質でありながら低カロリー。
- グリシニンはコレステロール抑制効果も期待できる。
グリシニンは大豆のタンパク質の50%近くを占める成分で、大豆たんぱく質の主要成分です。大豆たんぱく質の効能・効果はグリシニンの効能・効果と言っても過言でもありません。またグリシニンにはグルタミン酸やアスパラギン酸が多く含まれています。
グリシニンはタンパク質としての質もよく、低カロリー、低コレステロールのタンパク源として注目されています。
グリシニンを含む一般的な食品として大豆タンパク食品があります。大豆から大豆油をとったあとには、脱脂大豆が大量に残ります。これを加工食品の材料として使いやすい形にしたのが「大豆タンパク食品」です。
脱脂大豆に殺菌、加圧、乾燥などの処理をほどこし、粉状、粒状、繊維状などに加工したもので、形態によってさまざまな歯ごたえ、舌ざわり、粘度などが演出できます。ソーセージ、かまぼこ、ハンバーグ、シューマイ、がんもどき、飲料などに利用されており、コレステロール吸収抑制作用のある特定保健用食品として指定を受けたものもあります。
グリシニンの効能・効果
穀類や野菜などの植物性食品は一般にタンパク質が少なく、質の点でも必須アミノ酸のバランスがよくありません。しかし、豆類、ことに大豆には、「畑の肉」とも呼ばれるように良質のタンパク質が豊富に含まれています。
穀類に不足しがちな必須アミノ酸であるリジン、トリプトファンなども豊富です。タンパク質の利用効率を数値で示すアミノ酸スコアをみると、大豆は86で、最高の100を示している肉、魚、卵などに近い数字です。
動物性の食品を多く食べれば必須アミノ酸が効率よく摂取できます。タンパク質の質という点では申し分ないのですが、問題は脂肪のとりすぎでコレステロールや中性脂肪がふえ、生活習慣病の原因となることです。
グリシニンを含む大豆たんぱく質なら、これらの気になる成分をふやす心配はありません。それどころか、むしろコレステロール、中性脂肪などの血中濃度を下げる作用があることがわかっています。
つまり、グリシニン(大豆たんぱく質)はコレステロールを抑制しながら、良質のたんぱく質を摂取する効能があり、これは動脈硬化か高血圧など生活習慣病に効果的と言えます。
その他、グリシニンにはインスリンの血中濃度を下げホルモンバランスを調節する効能・効果もあるようです。
グリシニンの効果があると思われるもの
グリシニンには以下のような効果・効能が期待できます。
■グリシニンが含まれる食品例
グリシニンが含まれる食品には以下のようなものがあります。