カモミラET
カモミラET【概要】
- カモミラETは花王が開発したカミツレエキス由来の美白成分。
- カモミラETはメラノサイトへの情報伝達物質をブロックすることで美白効果を発揮。
- カモミラETには抗炎症作用もある。
カモミラETは花王が開発した美白成分です。カモミラETはカミツレエキスというキク科の植物であるカミツレの花から抽出されたエキスに改良を加え開発された成分です。カモミラETは厚生労働省から美白有効成分として医薬部外品の認可を受けています。
カミツレはカモミールという名前の方が一般的かもしれません。カモミールはハーブやアロマでよく知られており、古くは薬草として利用されていました。
カモミラETの美白効果とメカニズム
カモミラETの最大の特長はメラニンを作り出すきっかけとなる情報伝達物質(エンドセリン)をブロックすることでメラニン生成を抑制し美白を維持・予防することです。
美白を損なうシミ・くすみ・そばかすなどができるプロセスは、次の通りです。
【1.】紫外線などを浴びる
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【2.】メラノサイトの活性化
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【3.】チロシナーゼの活性化
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【4.】チロシナーゼとチロシンの結合
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【5.】メラニンの生成
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【6.】過度の日焼けや新陳代謝の低下による色素沈着
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【7.】シミ・くすみ・そばかすの誕生
メラニン生成を抑制する美白成分には、他にもアルブチンやエラグ酸、コウジ酸といったものがありますが、これらは基本的に【3.】のチロシナーゼの活性化を阻害するアプローチです。カモミラETの場合はそれより前の【1.】と【2.】の間のプロセスを阻害することでメラニン生成を根本から断つのです。
【1.】と【2.】の間のプロセスですが、紫外線を浴びるとエンドセリン、MSH、SCF、CGRP、bFGF、PGといった様々な情報伝達物質がメラノサイトに働きかけます。中でもエンドセリンはメラノサイトの活性化だけでなく増殖の要因ともなっています。カモミラETはこのエンドセリンの働きをブロックするのです。ちなみにカモミラETの"ET"はエンドセリンの英語表記の略称です。
情報伝達物質(PG:プロスタグランジン)をブロックする美白有効成分は他にもm-トラネキサム酸があります。
カモミラETには美白効果だけでなく、抗炎症作用があるとされます。肌の擦れや掻きむしった時などは肌が黒ずんでくることがあります。これは肌が炎症を起こしメラニン色素を生成させることが原因です。カモミラETはこういったケースにおいても炎症を軽減させることで美白を維持する効果があります。
カモミラETの副作用・注意点
カモミラETは植物由来上、抗炎症作用もあることから極めて安全と言われています。
ただし、植物由来のためにアレルギー反応を起こす懸念がありますし、当然体質に合わない場合もありますので、異常を感じた場合は迷わず皮膚科で診てもらいましょう。
カモミラETの効果があると思われるもの
カモミラETには以下のような効果・効能が期待できます。
■カモミラETが含まれる食品例
カモミラETが含まれる食品には以下のようなものがあります。