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睡眠障害に関する説明

睡眠障害

睡眠障害【概要】

  • 睡眠障害とは精神的な原因などで正常な睡眠が行えない病気。
  • 睡眠障害は睡眠における時間・リズム・異常現象などの障害が起きる。
  • 睡眠障害には不眠症や睡眠時無呼吸症候群などがある。

睡眠障害とは精神的なものや体質、病気などの原因によって正常な睡眠が行えない病気のことです。

睡眠障害の代表的なものは不眠症ですが、逆に眠り過ぎの場合も睡眠障害と言えます。一口に睡眠障害と言っても症状には様々なものがあります。同様に睡眠障害の原因も様々なものがあり、治療方法もその原因の数ほどあります。

睡眠障害は病的な面ではそれほど心配は要りませんが、生活リズムが狂ったり、日中の仕事や勉強がはかどらないなど社会生活に支障を及ぼすようになります。

また睡眠障害が原因で睡眠不足になると、うつ病や生活習慣病などを発病しやすくなるので注意が必要です。

睡眠障害の症状と種類

睡眠障害の症状はいくつかの分類に分けることができます。また睡眠障害の病気もその分類にあてはめることができます。

睡眠障害の症状は主に「睡眠時間の障害」「睡眠リズムの障害」「睡眠中における異常現象」の3つに分けることができます。

睡眠時間の障害

「睡眠時間の障害」は睡眠障害の大半を占めるもので、その中でも代表的なものが「不眠症」です。多くの場合は精神的な原因によるもので、眠いのに寝れなかったり、日中眠くなったりします。

【睡眠時間の障害における病状例】
●不眠症
不眠症は夜眠れなくなり、昼眠気を感じる病気です。不眠症の原因は精神的なものが大半ですが、高血圧などの病気に起因するもの、アルコールや薬物などによるものもあります。

●過眠症
過眠症は日中に眠気が強くなる病気で、居眠り病と呼ばれる「ナルコレプシー」や周期的に強い眠気が襲う「周期性傾眠症」などがあります。

睡眠リズムの障害

大半の人はある程度決まった時間に寝て、決まった時間に起きるという睡眠リズムを持っていますが、この睡眠リズムが狂い昼夜逆転のような生活になる病気です。

【睡眠リズムの障害における病状例】
●睡眠相後退症候群
寝る時間がどんどん遅くなって、ついには朝寝るという状態になるなど若年層に多い症状です。不登校の原因になることもあります。

●睡眠相前進症候群
睡眠相後退症候群とは逆に寝る時間がどんどん早まる状態で、高齢者に多い症状ですが、それほど日常生活に支障がありません。

●非二十四時間リズム
私達の体は本来25時間の体内リズムを持っていて、これを24時間という社会リズムに調節していますが、何らかの原因で対応できなることがあります。全盲や脳障害のある方にみられる症状ですが、この場合、少しずつ睡眠覚醒時間がずれていきます。

睡眠中における異常現象

睡眠中にいびきや寝言、夜尿などの行動を起こす現象です。軽度のものであれば全く問題ありませんが、程度が酷かったり、習慣になっている場合は精神的な障害もしくは、病的な要因が隠れている場合があります。

【睡眠中における異常現象例】
●睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に大きないびきと無呼吸を繰り返す症状で、不眠症気味になるため日中の眠気が強くなります。

●睡眠時随伴症(パラソムニア)
幼児期に多い症状で、夜尿、夜驚、夢中遊行、寝言、歯ぎしりなどを起こします。大半は成長するにつれて自然と解消します。

●レム睡眠行動障害
パラソムニアの一種ですが高齢者に多く、寝ながら大声を出したり、人に飛びかかってくることもあります。精神的な要因が強いと考えられていますが、行動自体に危険性があるため症状が強い場合は治療が必要です。

睡眠障害の原因

睡眠障害は多くの場合、うつ病や神経症、統合失調症など精神疾患が原因と考えられます。精神的な要因が排除されれば自然と解消されますが、長期的に症状が長引くと睡眠障害自体が精神疾患の原因となり悪循環を引き起こすので治療が必要です。

また、睡眠時無呼吸症候群は基本的には肥満のために喉の気道が狭くなるのが原因です。

睡眠障害の治療

睡眠障害の治療は原因に応じた治療が必要になります。まずは医師に相談して適切な治療法を診断してもらいましょう。

睡眠障害の多くの原因は精神疾患にありますが、その場合は抗うつ剤などの薬物療法とともに、ストレスを軽減したり生活リズムを整えるための生活習慣の改善が求められます。睡眠薬を処方されることもあります。

睡眠リズムが大きく乱れている場合は入院によって起床時間を更正する方法があります。この場合は高照度光照射療法や薬物療法(ビタミンB12など)が使われます。

睡眠時無呼吸症候群の場合は、まず体重減少が求められます。喉の気道の狭さが改善されない場合は手術を行うこともあります。

睡眠障害に効果があると思われる食品成分

睡眠障害に効果があると思われる健康成分には以下のようなものがあります。

□睡眠障害に効果があると思われるグリシンを含む食品
いか(イカ・烏賊) / かに(蟹) / えび(エビ・海老) / ホタテ(帆立) / ・・・もっと見る
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