歯
歯【概要】
- 歯のありがたみは無くなってから気付く。
- 歯を失う理由の9割は虫歯と歯周病。
- 歯を白くするにはやはりプロに任せたほうが安全・確実。
歯とは口の中にあり、食べ物を噛んだり、すりつぶすための器官です。歯はただそれだけの器官ですが、歯は生死を左右する器官と言ってもいいくらい重要なものです。
歯の重要性やありがたみは無くなってから気付く人も多いようです。歯が無くなると次のような不都合が生じます。
- 食べ物が噛み砕けない。
- 消化が悪くなり内蔵に負担がかかる。
- 食べ物を美味しく食べられない。
- うまく喋れなくなる。
- 顔の形が変わる。
- 頭痛や肩こりになりやすくなる。
- 姿勢が悪くなる。
- 病気にかかりやすくなる。
- etc.
歯は食べ物を噛み砕くという消化活動の重要な第一工程である他、「歯を食いしばる」という言葉もあるくらい体に力を入れたりバランスをとる時にも機能している器官なのです。
歯の構造
歯はあごの骨の一部である歯槽骨の中に生えています。骨の中にある部分を歯根、ロの中に白く見えている部分を歯冠、その境目を歯頚部といいます。
歯冠の表面はもっともかたいエナメル質、歯根の表面はセメント質で薄くおおわれ、それらの内側に歯の主体の象牙質があります。その内部に血管や神経を含む歯髄(俗にいう歯の神経)があります。
歯根のまわりには歯を支持している歯根膜があり、それによってあごの骨と結合しています。歯頚部は歯肉によってかこまれ、歯と歯肉の間には歯肉溝と呼ばれる溝があります。
歯の本数
人間の歯は乳歯から永久歯に1度だけ生え変わります。生え変わるのは12歳の頃ぐらいですが、永久歯になると歯が12本増えます。
歯の数は乳歯が20本(乳中切歯、乳側切歯、乳犬歯、第一乳臼歯、第二乳臼歯がそれぞれ上・下の左・右に四本ずつ)です。
永久歯は32本(中切歯、側切歯、犬歯、第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯、第二
大臼歯、第三大臼歯がそれぞれ上・下の左・右に四本ずつ)あります。
歯の病気
歯の病気の代表は虫歯と歯周病です。人の寿命が80年なのに対して歯の寿命は55年程度と言われます。多くの人は50代後半から歯が失われてきているのです。歯が失われる原因の9割は虫歯が歯周病です。
歯の病気には次のようなものがあります。
虫歯
虫歯とは口の中にいるミュータンス菌などの細菌が、食べたもののカスを餌にして作り出す酸で歯を溶かす状態のことを言います。
歯周病
歯周病は歯と歯茎の隙間に歯周病菌が繁殖して歯茎が腫れたり出血し、最終的には歯が抜けてしまう病気です。
知覚過敏
知覚過敏は虫歯でないのに、冷たいものを飲んだ時や歯を磨いた時に歯が痛む状態を言います。原因は老化や歯周病、その他何らかの原因で歯が磨り減ることなのです。
親知らず
親知らずは正式名を智歯と言います。この智歯が生えるのは20~25歳ぐらいですが、智歯が生える時に横向きや埋もれたままなど正常に生えない場合も多くあります。このような時、歯茎が腫れて痛んだり、熱が出たりすることがあります。
歯を白くする方法
歯の病気ではありませんが、歯が黄ばんだり茶色くなったりすることに悩む方が多くいます。
歯が黄ばんだり茶色くなる原因は紅茶やカレーなど濃い色の食べ物やタバコのタールなどの色素が原因です。食後にきちんと歯磨きをすれば問題ありませんが、一度歯に色素が沈着してしまうと、通常の歯磨きではなかなかとれません。
最近では歯を白くするホワイトニンググッズが多く販売されています。これらを使って自分で歯のホワイトニングケアを行うこともできます。しかし、安全・確実に歯を白くするのであればやはりプロ(歯科もしくは審美歯科)に任せることをオススメします。
市販のホワイトニンググッズには研磨剤が含まれているものが多くあります。これは使い方を間違えると余計に色素が歯に沈着しやすくなったり、歯茎に炎症などがある場合は悪化する可能性があります。
歯科もしくは審美歯科ではレーザー照射やラミネートベニア法などいくつか歯を白くする方法があり、患者の状態によって適切な方法をとることができます。また、歯科医の処方によって使用できるホワイトニンググッズもあります。
さらに歯のトラブルへの対応や歯の白さを調整してもらえるなど安心して歯を白くすることを任せられます。
歯に効果があると思われる食品成分
歯に効果があると思われる健康成分には以下のようなものがあります。