ケイ素(珪素)
ケイ素(珪素)【概要】
- ケイ素は近年注目されつつあるミネラル。
- ケイ素はコラーゲンとともに結合組織を強める作用がある。
- ケイ素が不足すると抜け毛が多くなったり、爪が割れる。
ケイ素とは生命維持に必要な必須微量元素でもあるミネラルです。栄養成分としてのケイ素はあまり一般的とは言えませんが、近年、人にとっての必須性が明らかにされつつある元素のひとつです。ケイ素は別名シリコンとも言いますが、そちらの方がよく知られているかもしれません。
ケイ素(珪素)の効能・効果
ケイ素は主に結合組織を強くする働きがあると考えられています。組織と組織をつなげるセメントの役を果たしているのは、コラーゲンです。ケイ素は、コラーゲンを束ねて結合組織を強くすると考えられています。
実際、ケイ素は、人のからだのなかでも丈夫な組織である骨や腱、血管、歯、爪などに多く含まれています。ケイ素が不足すると、爪が割れる、抜け毛が多くなる、皮膚がたるむなどの症状があらわれることが知られています。
高齢者の骨がもろくなるのも、ケイ素の不足が影響している可能性があると指摘されています。食事でケイ素を多く摂っている人は骨密度が高く、骨粗しょう症のリスクが低いという報告があります。しかし、この骨粗しょう症への有効性は骨新生にのみ作用すると考えられ、閉経後の女性には効果が無いと言われています。
また動脈硬化の進行した人の動脈には、健康な人の14分の1のケイ素しか含まれていないという報告があります。血管はケイ素の多い組織ですが、年をとるとともに減少し、脂肪を沈着しやすくするのではないかと考えられています。
ケイ素(珪素)を含む食品
ケイ素は食物繊維の一種であるペクチン、末精製の穀類、野菜や豆類などに含まれています。
ケイ素(珪素)の副作用・注意点
ケイ素は経口摂取の範囲では特に問題ないようです。ただし、粉塵などでケイ素を長期間吸引した場合は、肺などへの健康被害がでるようです。
ケイ素(珪素)の効果があると思われるもの
ケイ素(珪素)には以下のような効果・効能が期待できます。
■ケイ素(珪素)が含まれる食品例
ケイ素(珪素)が含まれる食品には以下のようなものがあります。