ライム
ライム【概要】
ライムは熱帯地域に生育する香酸柑橘です。ライムはレモンよりやや小ぶりですが、形はレモンにそっくりです。ライムの果皮は鮮やかな緑色で、さわやかな香りとものかな苦味があり、飲料や料理の香りづけとして利用されることが多いです。
レモンは温帯地方の柑橘類ですが、ライムは亜熱帯から熱帯地方の柑橘類です。ライムの原産地はインド北部からミャンマー、マレーシアです。ライムはアラブ人が地中海方面へ伝え、スペイン人やポルトガル人によりアメリカへ伝わり、栽培は地はメキシコ周辺まで広がりました。
ライムの9割ほどが疲労回復に効くクエン酸で、レモンより多く含んでいます。またライムには高血圧を予防するカリウムも、骨や歯を丈夫にするカルシウムやマグネシウムなども、レモンより豊富に含まれています。さらにライムにはビタミンCも多く、ウィルスへの抵抗力を高めるため、風邪などの感染症予防にも有効です。熱帯地域の産地では、ライムのジュースが壊血病予防に使われているといいます。
[ライムの選び方のポイント]
ライムは果皮の緑色が鮮やかで美しく、実が締まっているものを選ぶとよいです。また芳香を放っているライムを選ぶと良いです。
[ライムの保存方法]
ライムはポリ袋に入れて冷蔵庫へ入れると1週間くらいは日もちします。使いかけのライムは切り口にラップを密着させて覆い、冷蔵庫で保存しましょう。基本的には早めに使いきりましょう。
[ライムの種類と仲間]
●酸果ライム(サワーライム)
酸果ライム(サワーライム)は強い酸味をもつライムです。酸果ライム(サワーライム)の代表的品種は、メキシカンライムとタヒチライムです。メキシカンライムは30~50gと果実が小ぶり、タヒチライムは大ぶりです。一般に流通しているのはメキシカンライムです。
●甘果ライム
甘果ライムは酸味が少ないライムです。甘果ライムの代表品種はスイートライムです。
[ライムの主な栄養素(可食部100g当たり)]
・カリウム・・・160mg
・カルシウム・・・16mg
・マグネシウム・・・9mg
・ビタミンB1・・・0.03mg
・ビタミンC・・・33mg
エネルギー:27kcal(100g当たり)
[ライムの主な生理機能成分(推定機能)]
●フラボノイド(抗酸化、抗ガン)
フラボノイドは色素成分で、ポリフェノールの一種です。フラボノイドはガンや老化を予防する働きがあります。またフラボノイドには高血圧、動脈硬化、脳卒中を予防したり利尿作用もあります。
●テルペン(自律神経調節)
テルペンは芳香成分です。テルペンは神経の興奮を鎮め、ストレスを解消する働きがあります。
●食物繊維(整腸、抗ガン、循環器疾患抑制)
食物繊維は腸内の善玉菌を活性化させます。食物繊維は便の量を増やし、腸内環境を整えます。また食物繊維はコレステロールを排出し動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病、ガンを予防する働きもあります。
[ライムの期待される効果・効能]
疲労回復 ガン抑制 動脈硬化予防 免疫力強化 リラックス効果 高血圧予防 血栓防止 利用作用
ライムに含まれる健康成分
ライムに含まれる健康成分には以下のようなものがあります。