オオバコ
オオバコ【概要】
- オオバコは「車前草」と呼ばれる漢方の生薬でもある。
- オオバコは咳を鎮めたり、血圧を下げる効果・効能が期待されている。
- オオバコはサイリウムとして便秘解消やダイエット分野で注目されている。
オオバコとはオオバコ科オオバコ属の全国各地にある多年草です。オオバコは漢方の生薬としても利用されています。
漢字では「大葉子」と表記しますが、漢方の生薬に利用する場合は「車前草(しゃぜんそう)」と呼ばれます。
近年オオバコという名前は漢方的な効能よりも「オオバコダイエット」という便秘解消やダイエットでの利用でよく知られています。
オオバコの効能・効果・栄養成分
オオバコの葉、茎、種子に神経伝達物質のアウクビン、コリンフラボノイドなどが含まれています。またビタミンA、ビタミンC、ビタミンKなども含み、古くから薬効のあることが知られます。
オオバコに含まれているアウクビンには粘膜を保護する作用と抗菌作用・抗炎症作用などがあり、古くから咳を鎮めたり、去痰、口内炎などにも効果があると言われます。喉の風邪の初期症状に効果的と考えられ、喉が痛かったり、咳がでる症状の時はオオバコを煎じたオオバコ茶でうがいをすると喉がスッキリします。
オオバコに含まれているコリンフラボノイドには血圧を下げる作用があり、高血圧や動脈硬化に効果的とされます。
その他、オオバコに含まれる成分の複合作用として腎臓病や眼精疲労、肥満などにも効果的と考えられています。
オオバコの便秘解消・ダイエット効果に関して
オオバコには水溶性食物繊維が多く含まれ、また水分の吸収率が大きいことから便秘解消やダイエット(オオバコダイエット)に効果的と言われ、注目されています。
しかし漢方の生薬として用いられるのが主にオオバコの全草なのに対し、便秘解消やダイエット効果があるとされるのはオオバコの種子外皮で、いわゆる「サイリウム」や「イサゴール」と呼ばれているものです。オオバコの種類としてもプランタゴ・オバタ、プランタゴ・プシリウムといったものが使われています。
つまり漢方等で利用されるオオバコと便秘解消やダイエット目的で利用されるオオバコは別物と考えた方がよさそうです。
オオバコの利用方法
オオバコの全草または種子を乾燥させ、煎じて食後に飲用します。アルコール漬けにして用いても効果があります。乾燥品のオオバコは布に包んで煎じます。
オオバコ(サイリウム)を便秘解消やダイエット目的で利用する場合はサプリメントや健康食品が販売されています。
オオバコの副作用・危険性・注意点
オオバコは通常の摂取方法であれば安全とされています。
ただし、妊娠中の場合は子宮緊張を増加させる危険性があるとのことですので、使用は控えた方がよさそうです。また、授乳中の利用も安全性が確認されていないので使用は控えましょう。
また便秘解消やダイエットを目的に利用する場合はサイリウムを摂取した後、十分な水分を摂らないと効果がでませんのでご注意ください。
オオバコに含まれる健康成分
オオバコに含まれる健康成分には以下のようなものがあります。