ゲンノショウコ(玄草)
ゲンノショウコ(玄草)【概要】
- ゲンノショウコとはフウロソウ科の多年草の植物。
- ゲンノショウコは古くから民間薬として用いられてきた薬草。
- ゲンノショウコは便秘にならない下痢止め効果が期待できる。
ゲンノショウコとは山野に自生するフウロソウ科の多年草の植物です。ゲンノショウコは別名「玄草」とも言われます。
ゲンノショウコは昔から下痢止めの民間薬として用いられてきた薬草です。ゲンノショウコの名前の由来も"飲むとすぐ効く"すなわち「現の証拠」という意味からつけられています。
また種子を飛ばした後の姿が神輿に似ていることから「ミコシグサ」とも呼ばれます。
ゲンノショウコ(玄草)の効能・効果・栄養成分
ゲンノショウコの葉にはタンニンの一種であるゲラニインという成分が含まれているのが最大の特長です。その他にはケルセチンやケンフェロールなどのフラボノイド、コハク酸やカルシウムなども含まれています。
ゲンノショウコに含まれるゲラニインは十二指腸や小腸の蠕動運動を抑制する作用をもち下痢止めに効果を発揮します。
その一方、ゲラニインは大腸では寫下作用という便秘になりにくい作用を持つため、ゲンノショウコを多く飲んでも便秘になる心配が少ないという優れた下痢止めと言えます。
ゲンノショウコは腹痛、消化不良の症状改善や健胃作用、整腸作用など胃腸全体に効果が期待できる薬草と言えます。
その他、ゲンノショウコには抗炎症作用、殺菌作用もあると言われます。
ゲンノショウコ(玄草)の使い方・料理方法
乾燥させたゲンノショウコの葉約10~20gを約500~600mlの水でよく煎じ、1日3回食間に温めて飲用します。加工されたゲンノショウコの市販品も販売されているので手軽に試したい方はそれらを利用するのが無難です。
抗炎症・殺菌作用を期待する場合は入浴時に入れて利用することもできます。
ゲンノショウコ(玄草)の副作用・危険性・注意点
ゲンノショウコの副作用に関する報告は見当たりません。下痢止めとしても便秘の副作用が起こりにくい比較的安全な薬草です。
しかし、妊娠中、授乳中の利用に関する安全性は確証されていませんので使用は避けた方が良いと思われます。
尚、自生のゲンノショウコは毒草トリカブトに似ているので採取の際は注意が必要です。
ゲンノショウコ(玄草)に含まれる健康成分
ゲンノショウコ(玄草)に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。