便秘
便秘【概要】
便が出ないために、苦痛を伴う状態を便秘という。何日以上は便秘、と定められた日数は特にない。
日本人の大腸は、西洋人の大腸と比べて長いといわれる。食生活が欧米化して食物繊維の摂取量が急に減少したことで、便秘は日本人の国民病となってしまった。
また、昨今のダイエットブームも、それに拍車をかけている。
便によって腸が刺激を受けると、嬬動(ぜんどう)運動が活発化し、スムーズに便が出る。便のカサが多いと、大腸壁は刺激を受けやすいので、便のカサを増す食物繊維が必要なのだ。
また、腸内に悪玉菌が多いと、腸の働きが悪くなり、ガスが発生してお腹が張りやすくなる。
摂食障害(過食症、拒食症)があって、嘔吐や下痢を繰り返す人は、カリウム値が下がって低カリウム性便秘になりやすいので注意が必要だ。
さらに便秘と大腸ガンは関係があるため、なり始めてから10~20年と長い便秘や、逆に急に進行する便秘、便秘と下痢が交互にくる場合は内視鏡検査を受けよう。
検査の後は、善玉菌を増やすために乳酸菌を服用するといい。
便秘の予防・解消・改善について
規則正しい生活をし、排便を習慣づけること。
起床時にコップ1杯の水を飲むと、胃結腸反応を起こして朝の排便が促される。ウォーキングやストレッチなどで、腸の購動運動を促すことも必要だ。
食事面では、食物繊維を多く摂ることが理想だが、食物だけから摂取するのが難しいときはサプリメントで補給しよう。
このとき急激に食物繊維を増やすと、お腹の張りが強くなるので、少しずつ増やしていくこと。
ペクチン、アルギン酸、コンニャクマンナンなどの水溶性食物繊維、セルロースやリグニンなど難溶性食物繊維の両方を摂ると効果的だ。
また、腸内の善玉菌を増やすために、ヨーグルトなどの乳酸菌と、そのエサになるオリゴ糖も摂るようにしたい。
なお、下剤を連用していると、次第に効き目が弱まって、用量が増えがちなので注意したい。
どうしても出ないときは医師に相談の上、シャワラーなど腸洗浄器の使用を考えてもいい。
便秘に効果があると思われる食品成分
便秘に効果があると思われる健康成分には以下のようなものがあります。
