PABA(パラアミノ安息香酸)
PABA(パラアミノ安息香酸)【概要】
- PABA(パラアミノ安息香酸)は葉酸の合成に不可欠。
- PABA(パラアミノ安息香酸)は白髪、しわ、美白などに有効。
- PABA(パラアミノ安息香酸)は過剰摂取すると深刻な副作用の恐れがある。
PABAは水溶性の有機化合物で、パラアミノ安息香酸もしくはアミノ安息香酸とも呼ばれています。PABA(パラアミノ安息香酸)は体内で葉酸が合成されるときに不可欠な構成成分です。
PABA(パラアミノ安息香酸)はかつてビタミンB群とされていましたが、必須栄養素ではないことが分かり、現在ではビタミンに分類されていません。
PABA(パラアミノ安息香酸)の効能・効果
PABA(パラアミノ安息香酸)は葉酸の構成成分ですから、体内で葉酸が合成されるときに欠かせません。葉酸は、タンパク質の合成にはたらいて成長を促進したり、貧血を予防したりと、重要な働きをしています。葉酸の摂取量をふやしたい人は、パラアミノ安息香酸を一緒に摂ると効果的です。
また、PABA(パラアミノ安息香酸)にはパントテン酸の吸収を助け、効果を高める働きがあることから白髪やしわの予防に効果的と考えられています。白髪が目立ってきた方や、しわが気になる方はPABA(パラアミノ安息香酸)をパントテン酸あるいは葉酸と一緒に摂りましょう。
さらにPABA(パラアミノ安息香酸)は腸内細菌の増殖を促進する効能もあります。
かつてPABA(パラアミノ安息香酸)は紫外線から皮膚を守る美白作用があるため一般的に日焼け止めとして用いられていましたが、皮膚がんを誘発する報告があったため、現在ではPABAを日焼け止めとして使われることは減ってきているようです。
PABA(パラアミノ安息香酸)が不足すると
PABA(パラアミノ安息香酸)が不足すると葉酸の合成が進まなくなるため、葉酸が不足した場合と同様の症状が起きる可能性があります。具体的な例としては、貧血、肌荒れ、シミ・しわ、白髪などです。
PABA(パラアミノ安息香酸)の副作用・注意点
PABAと皮膚がん誘発に関する情報は錯綜していますが、PABA(パラアミノ安息香酸)がFDA(米食品医薬品局)に日焼け止めとして使用することが承認されていることは事実です。ただし、いくつかの研究レポートで、PABAを高濃度で使用した場合には皮膚がんのリスクを高めたり、接触性皮膚炎を起こす可能性が指摘されています。
その他PABA(パラアミノ安息香酸)を過剰に摂取すると吐き気や不快感などの症状がでる恐れがあります。また肝臓病を悪化させる可能性もあるので、肝臓病を伴っている方は使用を控えましょう。
PABA(パラアミノ安息香酸)の効果があると思われるもの
PABA(パラアミノ安息香酸)には以下のような効果・効能が期待できます。
■PABA(パラアミノ安息香酸)が含まれる食品例
PABA(パラアミノ安息香酸)が含まれる食品には以下のようなものがあります。