歯周病
歯周病【概要】
歯周病とは、歯と歯肉の間に炎症が起こるもので、別名歯周疾患やペリオとも言います。歯周病の症状が進むと歯がぐらぐらし、膿が出てくるので口臭が生じます。歯周病の症状が悪化すると歯を失うこともあります。原因は、歯と歯肉の間にたまった歯垢に、細菌が繁殖することです。
歯周病の症状
歯周病の初期は殆ど自覚症状がありません。最初は歯肉が腫れる程度ですが、炎症が進むと、歯と歯肉の間に「歯周ポケット」と呼ばれるすき間ができて、さらに歯垢がたまっていきます。その結果、歯肉(歯茎)が腫れたり、出血したり、最終的には歯が抜けてしまうことがあります。
歯周病になると口臭が生じて口が臭くなることがありますが口臭の原因は、歯周病のほかにもいろいろあり、いちばん多いのは、歯のすき問につまった食べ物のカスが腐ったことによるものです。また、にんにくやお酒など、飲食物によっては食後、胃や呼気からにおいを発散します。
歯周病の予防
歯周病や口臭の予防の基本は歯垢(プラーク)の増殖を抑えることです。そのためには、まず歯みがきで口の中を清潔にすることが第一です。歯周病の場合は、歯茎のマッサージも大事です。次に「よく噛んで食べる」ということが重要です。よく噛むことで唾液が分泌され細菌を洗い流してくれるため、歯周病予防だけでなく口臭予防、虫歯予防にもなります。
それと同時に、歯を丈夫にするために、小魚や乳製品などからカルシウムを摂取します。歯茎の健康のためには、レバーやうなぎなどからビタミンA、にんじんなどの緑黄色野菜からβ-カロテンをとるのがおすすめです。また、緑茶に含まれるカテキンは、歯周病の原因菌の繁殖を抑える効果があるので、食後に、お菜を飲む習慣をつけるのもいいものです。
歯周病の治療
歯周病になってしまった場合も予防と同様に歯垢(プラーク)の除去が基本となります。治療は自分では難しいので歯医者にいくことです。特に歯石となってしまった歯垢は普段の歯磨き等では除去できないので歯医者で治療してもらいましょう。治療だけでなく予防のためにも定期的に歯医者で検査を受けておくと実際に歯周病になった時も簡単な治療ですむようになります。
歯周病は全身の病気の原因にもなるので、放置しないよう気をつけましょう。
歯周病に効果があると思われる食品成分
歯周病に効果があると思われる健康成分には以下のようなものがあります。